もず【百舌/鵙/百舌鳥】
1 モズ科の鳥。全長約20センチ。雄は頭部が赤茶色で目を通る黒い帯があり、背面は灰褐色、下面は淡褐色。雌は全体に褐色。くちばしは鋭い鉤(かぎ)状をし、小動物を捕食。秋になると、獲物を木の枝などに...
もず‐かんじょう【百舌勘定】
《鳩・鴫(しぎ)・百舌が15文の買い食いをして勘定をするとき、百舌は、鳩に8文、鴫に7文出させて、自分は1文も出さなかったという昔話から》勘定のとき、自分は金を出さないで他人にばかり出させようと...
もずく【水雲/海蘊】
モズク科の褐藻。静かな内湾のホンダワラ類に着生し、春から初夏にかけ繁茂。茶色で柔らかく、糸状で、よく分枝して房のように見え、ぬるぬるしている。酢の物にして賞味。もぞく。もくず。もぞこ。《季 春》...
もず‐こふんぐん【百舌鳥古墳群】
大阪府堺市南郊の台地上にある古墳群。大山(だいせん)古墳・履中天皇陵古墳・反正天皇陵古墳など、5世紀に属する巨大古墳が多い。二十数基の前方後円墳を含む数十の古墳からなり、うち23基が、令和元年(...
百舌(もず)の草潜(くさぐき)
モズが春になると人里近くに姿を見せなくなることを、草の中に潜り込むといったもの。《季 秋》「たのめこし野べの道芝夏ふかしいづくなるらむ—」〈千載・恋三〉
百舌(もず)の速贄(はやにえ)
モズが虫やカエルなどを捕って、えさとして小枝などに突き刺しておくもの。もずの生贄(いけにえ)。《季 秋》「人鬼に—とられけり/一茶」
もずのみみはらのきた‐の‐みささぎ【百舌鳥耳原北陵】
⇒反正天皇陵古墳
もずのみみはらのなか‐の‐みささぎ【百舌鳥耳原中陵】
⇒大山(だいせん)古墳
もずのみみはらのみなみ‐の‐みささぎ【百舌鳥耳原南陵】
⇒履中天皇陵古墳
もずふるいち‐こふんぐん【百舌鳥古市古墳群】
大阪府にある百舌鳥古墳群と古市古墳群。令和元年(2019)「百舌鳥・古市古墳群−古代日本の墳墓群−」の名称で世界遺産(文化遺産)に登録された。