やま‐べ【山部】
大化前代、朝廷直轄領の山林を守るのを職とした部民(べみん)。→海部(あまべ)
やま‐ほうし【山法師】
比叡山延暦寺の僧徒。特に、その僧兵をいう。→寺法師(てらほうし)「賀茂川の水、双六の賽、—、是れぞ我が心にかなはぬ物と、白河院も仰せなりけり」〈平家・一〉
やま‐ほととぎす【山杜鵑】
1 山にいるホトトギス。また、ホトトギスの別名。《季 夏》 2 (「山杜鵑草」とも書く)ユリ科の多年草。山地の樹下に生え、高さ30〜50センチ。全体に粗い毛がある。葉は楕円形。9月ごろ、紫色の斑...
やま‐ほど【山程】
[副]たくさんあるさま。「仕事が—ある」
やま‐ぼうし【山法師】
ミズキ科の落葉高木。山野に生え、葉は楕円形で先がとがり、対生。夏、淡黄色の小花が集まってつき、花びら状の4枚の白い苞(ほう)をもつ。実は集合果で、秋に赤く熟し、食用。四照花。やまぐわ。《季 夏》...
やま‐ぼくち【山火口】
キク科の多年草。山地の日当たりのよい所に生え、高さ約1メートル。葉は卵形で、裏面に白い綿毛を密生する。秋、白い頭状花を横向きにつける。葉が羽状に裂けているものをキクバヤマボクチ、三角状のものをハ...
やま‐ぼこ【山鉾】
山車(だし)の一種。台の上に山の形の造り物をのせ、鉾や長刀(なぎなた)などを立てたもの。人が乗って音楽を奏したり、踊ったりすることもある。京都の祇園会(ぎおんえ)のものが有名。山。
やま‐まく【山幕】
歌舞伎の道具幕の一。幾重にも連なる山の風景を描いたもの。
やま‐まゆ【山繭/天蚕】
鱗翅(りんし)目ヤママユガ科のガ。翅(はね)の開張約15センチと大形で、色は赤褐・暗褐・黄褐色など変異に富む。前翅の先は鎌状にとがり、各翅の中央に眼状紋がある。幼虫は緑色で毛のまばらに生えた芋虫...
やままゆ‐いと【山繭糸】
ヤママユから採取した糸。繊維が太く、黄緑色を帯び、丈夫で光沢がある。天蚕糸(てんさんし)。