やれ【破れ】
《動詞「や(破)る」の連用形から》 1 やぶれたもの。やぶれたところ。やぶれ。「—団扇(うちわ)」「—縁」 2 印刷で、刷り損なった紙。損紙(そんし)。「インクがのらず—が出る」
やれ
[感] 1 困難や不安が解消したときに発する語。やれやれ。「—、助かった」 2 喜びを感じたり、意外な幸運を知ったりしたときに発する語。「—、うれしや」 3 呼びかけるとき、注意を引き起こすとき...
やれ
[並助]《並立助詞「やら」の音変化か。近世初期の語》二つ以上の事柄を並列する意を表す。…とか…とか。「和泉国には何ともをかしき名字がある。野尻の—、草部の—と」〈咄・醒睡笑・七〉
やれ‐がき【破れ垣】
こわれた垣根。
やれ‐がさ【破れ笠】
やぶれた笠。
やれ‐ぐるま【破れ車】
いたんでいる車。
やれ‐ごも【破れ薦】
粗末なこも。やぶれごも。「さし焼かむ小屋(をや)の醜屋(しこや)にかき棄(う)てむ—を敷きて」〈万・三二七〇〉
やれ‐ごろも【破れ衣】
やぶれた衣服。やれぎぬ。やぶれごろも。
やれ‐さて
[感] 1 ふと心づいたり、不審がとけたりしたときなどに言う語。やれ、そこで。いや、それでは。「—、太郎冠者。珍しや」〈虎明狂・墨塗〉 2 歌などの囃子詞(はやしことば)。「櫛になりたや、—、薩...
やれ‐ま【破れ間】
屋根・壁などのやぶれたすきま。