い‐や【弥】
[副]《程度がはなはだしいさまを表す副詞「や」に接頭語「い」の付いたもの》 1 いよいよ。ますます。「明治の御代も—栄えて」〈独歩・あの時分〉 「去年(こぞ)見てし秋の月夜(つくよ)は渡れども相...
いとど・し
[形シク]《副詞「いとど」の形容詞化》さらにはなはだしい。いよいよ著しい。「—・しく虫の声(ね)しげき浅茅生に露置き添ふる雲の上人」〈源・桐壺〉
いやおち‐に【弥復ちに】
[副]《「おち」は若返る意の動詞「おつ」の連用形》いよいよ若返って。何度も初めにかえって。「我がやどに咲けるなでしこ賂(まひ)はせむゆめ花散るな—咲け」〈万・四四四六〉
いき‐がお【生き顔】
生きているときの顔。「—より、死顔の方がよいようじゃな」〈芥川・偸盗〉
いざ鎌倉(かまくら)
《謡曲「鉢木(はちのき)」の「鎌倉に御大事あらば…一番に馳(は)せ参じ」から》一大事が起こった場合。万一の時。いよいよ行動を起こす時。
いい‐ののし・る【言(い)罵る】
[動ラ五(四)] 1 大声で悪口などをわめき散らす。「人前で—・る」 2 口々に大きな声で言う。やかましくうわさする。言いさわぐ。「いよいよ(僧都ヲ)いと尊きものに—・る」〈源・手習〉
いやし・む【卑しむ/賤しむ】
[動マ五(四)]「卑しめる」に同じ。「詩名はいよいよ高く、帝も宰相もその才を愛しながら、その人を—・んだ」〈鴎外・魚玄機〉
[動マ下二]「いやしめる」の文語形。
過(あやま)ちを文(かざ)る
《「論語」子張の「小人の過つや、必ず文る」から》過ちを改めず、とりつくろって、よいように見せかける。
あん【暗】
[音]アン(漢) [訓]くらい ひそかに そらんずる [学習漢字]3年 1 くらい。やみ。「暗黒・暗室/明暗・幽暗」 2 黒っぽい。「暗紅色」 3 道理がわからない。「暗愚・暗君」 4 はっきり...
いい‐つの・る【言(い)募る】
[動ラ五(四)]調子に乗っていよいよ激しく言う。「興奮して声高に—・る」