言(い)う事(こと)無(な)し
非の打ちようがなく、すばらしい。「この出来上がりなら—だ」
いいしら◦ず【言ひ知らず】
[連語]《動詞「いいしる」の未然形+打消しの助動詞「ず」》何とも言いようがないようす。善悪・美醜などの両方に使う。「—◦ず(=スバラシク)なまめかしう見ゆ」〈源・賢木〉 「—◦ぬ(=ツマラナイ)...
曰(いわ)く言(い)い難(がた)し
《「孟子」公孫丑上から》簡単には説明できない。何とも言いようがない。
いい‐かかずら・う【言ひ係ふ】
[動ハ四] 1 言いようがなくて困る。言いあぐむ。「耳にも聞き入れざりければ—・ひて帰りぬ」〈竹取〉 2 ものを言うことによって、かかわりをもつ。言い寄る。「とかく—・ひ出でむも煩はしう」〈源・夕霧〉
いうばかり‐な・し【言ふ許り無し】
[形ク]《古くは「いうはかりなし」》言葉で言い尽くせない。言いようがない。「木の皮、こけの衣をきて、—・きものから、ただの人に見えず」〈宇津保・吹上下〉
いわんかた‐な・し【言はん方無し】
[形ク]《「ん」は推量の助動詞「む」の連体形》何とも言いようがない。たとえようもない。「上のつらくおはしますこと、さらに—・し」〈かげろふ・下〉
おされ◦ぬ【押されぬ】
[連語] 1 他人にあれこれ言われない。堂々としている。りっぱである。「座敷へ出ても—◦ぬ一本」〈鏡花・湯島詣〉 2 否定できない事実である。動かしようがない。「殊に今日は土用の入り、それでか跡...
円石(えんせき)を千仞(せんじん)の山(やま)に転(てん)ず
《「孫子」兵勢から》勢いが盛んで抑えようがないことのたとえ。
おう‐じょう【往生】
[名](スル) 1 仏語。現世を去って仏の浄土に生まれること。特に、極楽浄土に往(い)って生まれ変わること。 2 死ぬこと。「大—を遂げる」 3 あきらめて、行動などをやめ、おとなしくすること。...
縁(えん)なき衆生(しゅじょう)は度(ど)し難(がた)し
仏縁のない者は、すべてに慈悲を垂れる仏でも救えない。転じて、人の忠告を聞こうともしない者は救いようがない。