なに‐と【何と】
[連語]《代名詞「なに」+格助詞「と」》ほかにも同種類のものがあるという意を表す。助詞的に用いられる。など。「これかれ酒—持て追ひ来て」〈土佐〉 [副] 1 どんなふうに。どのように。「さて...
な‐ので
[連語]《断定の助動詞「だ」の連体形または形容動詞の連体形活用語尾+接続助詞「ので」》…だから。…であるから。「かぜ—学校を休んだ」「故障の原因が明らか—すぐに直せます」 [補説]近年、主に話し...
なにげ‐な・い【何気無い】
[形][文]なにげな・し[ク]はっきりした考えや意図がなくて行動するさま。また、そのように見えるさま。さりげない。「—・いふうを装う」「—・く近づく」 [補説]「何気に」は「何気ない」の「ない」...
なにげ‐に【何気に】
[副]《「なにげない」の「ない」を取り、形容動詞活用語尾「に」を付けて副詞化した語》俗に、はっきりした考えや意図がなくて行動するさま。「—時計を見たら3時ちょうどだった」 [補説]初出の時期は不...
何(なに)食(く)わぬ顔(かお)
何も知らない、自分には関係ないという顔つき、またはそのように振る舞うようす。そしらぬ顔。「人を裏切りながら—でつき合う」
なでしこ【撫子/瞿麦】
1 ナデシコ科の多年草。山野に自生し、高さ約50センチ。葉は線形で白色を帯び、対生。夏から秋、淡紅色の花を開き、花びらの先は細く裂けている。秋の七草の一。とこなつ。かわらなでしこ。やまとなでしこ...
なで‐やしな・う【撫で養ふ】
[動ハ四]なでるようにかわいがって育てる。撫育(ぶいく)する。「父母、—・ひ給ふこと限りなし」〈宇津保・忠こそ〉
なで‐づり【撫で釣(り)】
擬餌鉤(ぎじばり)をつけた釣り糸を、水面をなでるように動かして釣ること。サヨリ・ブリなどに用いる。
なな‐こ【魚子/魶子/斜子/七子】
《「魚(な)の子」の意で、魚卵の粒がつながっている形から》 1 彫金技法の一。先端が小円になった鏨(たがね)を打ちこみ、金属の表面に細かい粒が密に置かれたようにみせるもの。一般に地文として用いる...
ななこ‐おり【魚子織(り)】
数本ずつ並んだ縦糸と横糸を平織りにしたもので、織物の表面が魚卵のように粒だった絹織物。羽織地などに用い、京魚子・桐生(きりゅう)魚子などがある。