よしの‐しずか【吉野静】
ヒトリシズカの別名。《季 春》 [補説]曲名別項。→吉野静
よしのしずか【吉野静】
謡曲。三番目物。観阿弥作。義経記に取材。源義経の吉野落ちの際、静御前は佐藤忠信と図り、追っ手の衆徒たちの前で法楽の舞をまい、その間に義経一行を逃す。
よしのしゅうい【吉野拾遺】
室町時代の説話集。2巻または3巻。作者・成立年ともに未詳。延元元年=建武3年(1336)から正平13年=延文3年(1358)に至る23年間の、南朝関係の人物の逸話を集めたもの。
よしのしゅういめいかのほまれ【吉野拾遺名歌誉】
依田学海、川尻宝岑の合作による歌舞伎の戯曲。活歴劇。明治19年(1886)発表。
よしの‐じんぐう【吉野神宮】
奈良県吉野郡吉野町にある神社。旧官幣大社。祭神は後醍醐天皇。明治22年(1889)創建。
よしの‐すぎ【吉野杉】
吉野山から産する杉材。古くは吉野川に流して和歌山に出し、京都などへ送られた。酒樽(さかだる)などに使用。
葦(よし)の髄(ずい)から天井(てんじょう)を覗(のぞ)・く
細い葦の茎の管を通して天井を見て、それで天井の全体を見たと思い込むこと。自分の狭い見識に基づいて、かってに判断することのたとえ。
よしのたゆう【吉野大夫】
後藤明生(めいせい)の小説。信濃追分宿の遊女、吉野大夫の伝承を手掛かりに、大夫の小説を書こうとする作家を描く。昭和56年(1981)刊行。同年、第17回谷崎潤一郎賞受賞。
よしの‐ちょう【吉野町】
⇒吉野
よしのちょう‐じだい【吉野朝時代】
日本の南北朝時代を、南朝が正統とする立場から呼んだ称。