よばい【夜這い/婚い】
《「呼ばう」の連用形から》 1 夜、恋人のもとへ忍んで通うこと。特に、男が女の寝所に忍び入って情を通じること。 2 結婚を求めて言い寄ること。求婚すること。「—にあり通はせ」〈記・上・歌謡〉
よばい‐びと【婚ひ人】
求婚する人。言い寄る人。「その—どもを呼びにやりて」〈大和・一四七〉
よばい‐ぶみ【婚ひ文】
求婚の手紙。恋文。「—の大和歌なきは」〈宇津保・藤原の君〉
よばい‐ぼし【婚ひ星/夜這ひ星】
流れ星。「—、少しをかし」〈枕・二五四〉
よば・う【呼ばう/喚ばう】
[動ワ五(ハ四)]《動詞「よ(呼)ぶ」の未然形+接尾語「ふ」から》 1 呼びつづける。何回も呼ぶ。「『行徳!』と—・って入って来て勝手口へ荷をおろす出入の魚屋の声も」〈藤村・桜の実の熟する時〉 ...
よ‐ばたらき【夜働き】
1 夜中に働くこと。また、その働き。夜業。よなべ。 2 夜、盗みを働くこと。夜盗。「この街道の—」〈浄・忠臣蔵〉 3 夜間、敵を攻めること。夜攻め。〈日葡〉
よ‐ばなし【夜話/夜咄】
1 夜、談話すること。また、その談話。やわ。《季 冬》「—や猫がねずみをくはへゆく/孝作」 2 「夜咄の茶事」の略。
よばなし‐の‐ちゃじ【夜咄の茶事】
茶事七式の一。炉の季節に、午後6時ごろから行われる茶会。
よ‐ばな・れる【世離れる】
[動ラ下一][文]よばな・る[ラ下二]世間から遠ざかる。「—・れた暮らし方」
よ‐ばり【夜尿】
《「ゆばり」の音変化》寝小便。〈日葡〉