こうさい‐りくり【光彩陸離】
[ト・タル][文][形動タリ] 1 光が入り乱れて、美しくきらめくさま。「此女の帯は…—たる矢鱈(やたら)に奇麗なものだ」〈漱石・趣味の遺伝〉 2 物事が、他を圧してすばらしいさま。「—たる作品」
こうし‐くさ・し【孔子臭し】
[形ク]しかつめらしい。道学者ぶっている。「鴨の長明が—・き身の取り置きも」〈浮・一代男・一〉
こうしけご【孔子家語】
孔子の言行や、孔子と門人との問答などを集録した書。10巻。原本は27巻あったらしいが、散逸。現存のものは魏の王粛の偽作とされる。日本にも平安時代から伝わる。
こうばし・い【香ばしい/芳ばしい】
[形][文]かうば・し[シク]《「かぐわしい」の音変化》 1 よい香りがする。多く、食物を煎(い)ったり焼いたりしたときの、好ましい香りにいう。「—・いほうじ茶の香り」 2 見た目や印象などがす...
こうまん‐ちき【高慢ちき】
[名・形動]《「ちき」は接尾語》いかにも高慢で、憎らしいこと。また、そのさま。また、高慢な人をののしっていう語。「あの—め」「—な娘」
こころ‐うつく・し【心美し】
[形シク] 1 心根がかわいらしい。いとしい。「いと若やかに—・しう、らうたき心」〈源・夕霧〉 2 同情心がある。心温かい。「左衛門督の、いと—・しうおぼしのたまひつるも」〈夜の寝覚・二〉
腰(こし)を落(お)ち着(つ)・ける
1 「腰を据える2」に同じ。「—・けて仕事にかかる」 2 「腰を据える3」に同じ。「彼は赴任地で—・けたらしい」
乞食(こじき)が赤包(あかづつ)み
《みすぼらしい乞食がはでな赤い包みを持つ意から》不似合いなことのたとえ。また、身分不相応な物を持つことのたとえ。
こ‐じん【個人】
1 国家や社会、また、ある集団に対して、それを構成する個々の人。一個人。「—の意思を尊重する」 2 所属する団体や地位などとは無関係な立場に立った人間としての一人。私人。「私—としての意見」 3...
こづら‐にく・い【小面憎い】
[形] [文]こづらにく・し[ク]顔を見るだけでもいやになるくらい憎らしい。小生意気で癪(しゃく)にさわる。「きいたふうな口をきく—・いやつ」