いやし・む【卑しむ/賤しむ】
[動マ五(四)]「卑しめる」に同じ。「詩名はいよいよ高く、帝も宰相もその才を愛しながら、その人を—・んだ」〈鴎外・魚玄機〉 [動マ下二]「いやしめる」の文語形。
いやし・める【卑しめる/賤しめる】
[動マ下一][文]いやし・む[マ下二]下品な、とるに足りないものとして見下げる。軽蔑する。さげすむ。「自分自身を—・める行い」
いやしん‐ぼう【卑しん坊】
意地汚いこと。特に、食物をむさぼること。また、その人。食いしん坊。いやしんぼ。
いや‐じ【忌地/厭地】
⇒いやち
いや・す【癒やす】
[動サ五(四)]病気や傷をなおす。苦痛や飢えなどをなおしたりやわらげたりする。「温泉につかって疲れを—・す」「のどの渇きを—・す」「心を—・す」 [可能]いやせる
いや‐たか・し【弥高し】
[形ク]ますます高い。いよいよ高い。「この河の絶ゆる事なくこの山の—・からし」〈拾遺・雑下〉
いや‐た・つ【弥立つ】
[動タ下二]いっそうはっきりと決意する。「大君の御門(みかど)の守り我をおきて人はあらじと—・て思ひし増さる」〈万・四〇九四〉
いや‐ち【忌地/厭地】
《「いやぢ」とも》作物を連作した場合、生育が悪くなり、収穫が少なくなること。エンドウ・トマト・ナスなどに起こりやすい。連作障害。
いや‐ちこ【灼然】
[形動ナリ] 1 神仏の利益(りやく)や霊験などのあらたかなさま。「かく—なる奇瑞侍れば」〈読・弓張月・残〉 2 際だって明らかなさま。「理実(ことわり)—なり」〈神武紀〉
いやつぎつぎ‐に【弥次次に】
[副]次から次へと続くさま。「—天の下知らしめししを」〈万・二九〉