ひ‐どう【非道】
[名・形動] 1 人としてのあり方や生き方にはずれていること。また、そのさま。「—な仕打ち」「極悪—」 2 専門外のこと。「この道に至らんと思はん者は、—を行ずべからず」〈花伝・序〉
人(ひと)を玩(もてあそ)べば徳(とく)を喪(うしな)い物(もの)を玩(もてあそ)べば志(こころざし)を喪(うしな)う
《「書経」旅獒から》人を侮ってもてあそべば、結局は自分の徳を失うことになり、物をもてあそび、物に執着しすぎると、人間にとっていちばん大切なはずの志まで見失ってしまうことになる。
ひと‐つぶて【人礫】
人を小石のように軽々と投げること。「宙にさしあげたれども、—に打つまではさすが叶(かな)はず」〈太平記・三三〉
ひと‐がち【人勝ち】
[形動ナリ]人が多くいるさま。「いと思はずに—にむつかし」〈狭衣・二〉
ひと‐びと【人人】
1 多くの人たち。めいめいの人たち。一般の人たち。「災害地の—を激励する」「—の意見を聞く」 2 多くの女房・召使いたち。「若き—、悲しきことはさらにも言はず」〈源・桐壺〉 3 (複数の人に対し...
ひ‐ぶん【非分】
[名・形動ナリ] 1 分不相応なこと。また、そのさま。過分。「この大納言—の大将を祈り申されければにや」〈平家・一〉 2 道理にはずれたこと。また、そのさま。非理。「嫉妬の故に…—に命をなん失ひ...
ひびき【響き】
1 音が広がり伝わること。また、その音。「心地よい室内楽の—」 2 ものに反射して聞こえる音や声。反響。「壁面にはね返る—」 3 余韻。残響。また、耳に受ける音や声の感じ。「鐘の—」「優しい—の...
ひとりで‐に
[副]他からの力は加わっていないはずなのに、自然に。おのずから。「戸が—開いた」
ひと‐み【一身】
からだ全体。全身。「虻(あぶ)…など出でて、目鼻ともいはず、—にとりつきて刺せども」〈宇治拾遺・三〉
ふかん‐しょう【不感症】
1 性交の際、女性が快感を感じない状態。 2 感受性が鈍くなったり、そのことに慣れたりして、普通なら感じるはずの物事に感じなくなること。「騒音に—になる」