アセン【acene】
複数のベンゼン環が直線状に連なって縮合した構造をもつ芳香族炭化水素の総称。アントラセン・テトラセンなど。7個連なったヘプタセンまで知られている。
アゾベンゼン【azobenzene】
二つのベンゼン環がアゾ基で結合した芳香族アゾ化合物。シス型、トランス型の異性体がある。シス型は一般的に不安定。トランス型は橙色の結晶で、エーテルやアルコールに溶け、水に溶けにくい。トランス型に光...
アルキルベンゼン【alkylbenzene】
ベンゼン環にアルキル基が結合した化合物の総称。ふつうは合成洗剤原料になる、アルキル基の炭素数10〜15のものをさす。
アントラセン【(フランス)anthracène】
3個のベンゼン環が直線状に縮合した芳香族炭化水素。アセン類の一。紫色の蛍光を発する無色針状の結晶。アントラキノンの原料。分子式C14H10 アントラセン環。
オバレン【ovalene】
8個のベンゼン環が環状に縮合した芳香族炭化水素。化学式C32H14 オバレン環。
オルト【ortho】
《正規の、の意のギリシャ語orthosから》 1 ベンゼン環で、二つの置換基が隣り合って一位と二位の位置にあること。→パラ →メタ 2 酸素酸のうち、水和の程度の高いもの。オルト酸。
オルトフェニル‐フェノール【orthophenyl phenol】
芳香族炭素の一種。フェノールにベンゼン環の結合した物質。グレープフルーツ・レモンなどの輸入柑橘(かんきつ)類に、かび防止剤として用いられる。発癌(はつがん)性があるとされる。OPP。
オルト‐フェニレン【ortho-phenylene】
ベンゼン環を隣り合う炭素の位置で連結させた高分子。ばね状の構造をもち、電子を一つ取り去るとばねの硬さが大きく変化することが知られている。
オー‐ピー‐ピー【OPP】
《orthophenylphenol》フェノールにベンゼン環が結合した構造をもつ化合物。発癌(はつがん)性があり、農薬としては現在使用禁止となっているが、防かび用食品添化物としてレモンやグレープ...
かめ‐の‐こう【亀の甲】
1 亀のからだを覆う角質の硬い殻。甲羅。かめのこ。 2 六角形が前後左右に連続した模様。きっこう。 3 ベンゼン環のこと。六角形をなすのでいう。 4 波しぶきを防ぐために船首につける厚板の囲い。...