もの‐おも・う【物思う】
[動ワ五(ハ四)]物思いにふける。あれこれと思いわずらう。「—・う年ごろになる」
もの‐おもわし・い【物思わしい】
[形][文]ものおもは・し[シク]物思いをするようすである。気がかりがあってふさぎこんでいる。「—・い顔つき」 [派生]ものおもわしげ[形動]ものおもわしさ[名]
ものか
[終助]《連語「ものか1」から》連体形に付く。きっぱりと否定する意を表す。「君などに負ける—」「二度と来る—」 [補説]くだけた話しことばでは「もんか」ともなるが、ともに改まった場や、目上の人に...
もの‐か
[連語]《形式名詞「もの」+係助詞「か」》 1 意外なことに感動したり、驚いたりする意を表す。「なるほどそういう—」「世の中は数なき—」〈万・三九六三〉 2 反語の意を表す。「かくけしからぬ心ば...
もの‐かき【物書(き)】
1 文章を書くこと。また、それを職業とする人。 2 文書・記録を書く役。書き役。書記。「南部に便宜の—して居たりける程に」〈盛衰記・二九〉
もの‐がくし【物隠し】
《「ものかくし」とも》物事をつつみ隠すこと。「御—、なほあらじの御言葉などは」〈宇津保・楼上上〉
もの‐かげ【物陰】
物に隠れて見えない所。物の陰になっている部分。「—に身をひそめる」
もの‐かげ【物影】
物の姿。物の形。また、何かの姿。「視界の隅で—が動いた」
もの‐かず【物数】
1 品物の数。品数。また、数の多いこと。 2 特に数えたてるに値すること。物の数。「—にも入らない」 3 言葉数。口数。「—にしていふにはあらねど」〈読・八犬伝・四〉
もの‐かな
[連語]《形式名詞「もの」+終助詞「かな」》活用語の連体形に付く。感動・詠嘆を表す。…ものだなあ。…ことよ。「あはれ、人の子をば持つまじかりける—」〈平家・二〉