む‐いちもつ【無一物】
「むいちぶつ(無一物)」に同じ。
む‐いちもん【無一文】
金銭をまったく持っていないこと。一文なし。「遊び過ぎて—になる」
寧(むし)ろ百夫(ひゃくふ)の長(ちょう)と為(な)るも一書生(いちしょせい)と作(な)るに勝(まさ)れり
《楊烱「従軍行」から》一生を学問に費やすより、たとえ百人の長でも軍人になるほうがよい。逆説的に用いる言葉。
むすび‐の‐いちばん【結びの一番】
大相撲の興行期間中、各日の幕内最後の取り組みのこと。「千秋楽—」
娘(むすめ)一人(ひとり)に婿(むこ)八人(はちにん)
一つの物事に希望者が非常に多いことのたとえ。
胸(むね)が一杯(いっぱい)にな・る
悲しさやうれしさなどで心が満たされる。胸がつまる。「初優勝の感激で—・る」
胸(むね)に一物(いちもつ)
口には出さないが心の中にたくらみを抱くこと。「—ありそうな面(つら)構え」
むほうまつのいっしょう【無法松の一生】
稲垣浩監督による映画の題名。昭和18年(1943)公開。脚色は伊丹万作。出演、阪東妻三郎、園井恵子ほか。
の稲垣自身によるリメーク作品。昭和33年(1958)公開。出演、三船敏郎、芥川比呂...
むらさきのひともと【紫の一本】
戸田茂睡による地誌。天和2年(1682)成立。侍の陶々斎と遁世者の遺佚が訪ね歩く物語という趣向で、江戸の名所旧跡を紹介するもの。
めいじいちだいおんな【明治一代女】
川口松太郎の小説。昭和10年(1935)、「オール読物」誌に連載。「鶴八鶴次郎」「風流深川唄」と併せて第1回直木賞を受賞。著者による「芸道もの」の代表作。自身の脚色による新派劇は昭和10年(19...