したおび‐の‐いわい【下帯の祝(い)】
昔、男子が成人して、初めて下帯1をつけるときの祝い。褌(へこ)祝い。
した‐おもい【下思ひ】
《「した」は心の意》心の中に隠した思い。秘めた恋心など。したもい。「湊葦(みなとあし)に交じれる草のしり草の人皆知りぬわが—は」〈万・二四六八〉
した‐おれ【下折れ】
草木の茎や枝などが折れて下に垂れること。また、垂れた茎や枝。「いとかしけたる—の」〈源・藤袴〉
した‐かげ【下陰】
樹木などの下の、薄暗い所。
した‐かぜ【下風】
樹木などの下の方、地面近くを吹く風。
した‐かた【下形】
1 模様などの染め付けに用いる彫刻した板。ひながた。形木(かたぎ)。「御みづからも物の—、絵やうなどをも御覧じ入れつつ」〈源・梅枝〉 2 下地。素地。素質。「大将も、さる世のおもしとなり給ふべき...
した‐かた【下方】
《「したがた」とも》 1 身分が低いこと。また、その人々。世間の人々。 2 歌舞伎・舞踊などの囃子方(はやしかた)。出囃子(でばやし)で、山台(やまだい)の上段の唄・三味線に対して、下段に座ると...
した‐かわらけ【下土器】
容器の下に置き、こぼれた酒・醤油(しょうゆ)・油などを受ける皿。下入れ。
した‐がい【下交い】
「下前(したまえ)」に同じ。「膝に挟んだ—の褄を内端(うちは)に」〈鏡花・婦系図〉
した‐がえ【下交へ】
「下交(したが)い」に同じ。「嘆きわび空に乱るる我がたまを結びとどめよ—のつま」〈源・葵〉