あ‐せいちゅう【亜成虫】
カゲロウ目に属する昆虫にみられる、幼虫から成虫になる前の中間的な段階。不完全変態のため蛹(さなぎ)にはならず、形態的には成虫に近く、羽はあるが飛翔力は弱い。もう一度脱皮したのち、成虫になる。
かんぜん‐へんたい【完全変態】
昆虫が卵・幼生のほかにさなぎの段階を経てから成虫になること。チョウなどにみられる。→不完全変態
がいし‐るい【外翅類】
不完全変態をする昆虫の一群。幼虫の体形は成虫に似て、発育中に翅(はね)が外部に発達してくる。バッタ・トンボ・カゲロウなど。⇔内翅類。
しろ‐あり【白蟻】
シロアリ目の昆虫の総称。系統的にはゴキブリに近縁。不完全変態をする。体長3.5〜7.5ミリ、柔軟で乳白色。社会性昆虫の一つで、女王アリ・王アリ・働きアリ・兵アリの階級がある。木材を食い、家屋など...
ちゃたて‐むし【茶立虫/茶柱虫】
チャタテムシ目の昆虫の総称。体長約5ミリで、軟弱。かむ口をもち、触角は糸状。翅(はね)は膜質で脈が少ないが、翅をもたないものもある。不完全変態。樹幹などにすみ、室内にもいる。室内種に、腹を物にぶ...
ちょくし‐るい【直翅類】
直翅目の昆虫の総称。コオロギ・キリギリス・バッタ・ケラなど。体はほぼ円筒状で、後脚は跳躍のために発達している。前翅(まえばね)は屋根形に置かれ、後ろ翅はその下に扇状に畳まれる。雄は前翅に発音器を...
とんぼ【蜻蛉/蜻蜓】
1 トンボ目の昆虫の総称。頭部の複眼は大きく左右に突出し、単眼は3個ある。触角は短く、かむ口をもつ。胸部には長大な2対の翅(はね)をもつ。腹部は長く棒状。幼虫は水生で、ヤゴとよばれる。成虫・幼虫...
なな‐ふし【七節/竹節虫】
1 ナナフシ目ナナフシ科の昆虫。体長7〜10センチ。体や脚は細長く、竹の枝に似て、緑色または褐色。翅(はね)はない。コナラ・クマイチゴなどの葉を食べる。たけのふしむし。 2 ナナフシ目の昆虫の総...
ニンフ【nymph】
1 ギリシャ神話で、川・泉・谷・山・樹木などの精。若く美しい女性で、歌や踊りを好む。 2 不完全変態をする昆虫の幼虫。
ばった【飛蝗/蝗虫/蝗】
直翅(ちょくし)目バッタ科と近縁の科の昆虫の総称。頭部は大きく、触角は短い。前翅(まえばね)はやや厚めで、その下に膜質の後ろ翅が扇子状に折り畳まれる。後脚は太く長く、よく跳躍する。卵は塊にして土...