かっせいさんそ‐しゅ【活性酸素種】
反応性に富む活性酸素を含む分子の総称。スーパーオキサイド、ヒドロキシルラジカルなど、不対電子を有するラジカルのほか、過酸化水素、次亜塩素酸、オゾンなどの非ラジカルも含む。ROS(reactive...
き‐でんし【奇電子】
⇒不対電子
さんじゅうこう‐じょうたい【三重項状態】
偶数個の電子をもつ原子や分子において、全電子のスピン量子数が1の状態。2個の不対電子のスピンが平行な組み合わせが3通りあり、スピン多重度は3となる。もっともエネルギーが低い安定した基底状態は、パ...
ダングリング‐ボンド【dangling bond】
共有結合結晶の表面付近、または内部の格子欠陥などに見られる、結合相手をもたない状態。結合相手がいない不対電子が存在するため、化学活性が高く、不安定な状態にある。
でんし‐しき【電子式】
原子の結合様式を表すため、元素記号のまわりに最外殻電子を示す点を配置した式。結合に寄与する電子対や孤立した不対電子などを、視覚的かつ直感的に把握することができる。1916年、米国のG=ルイスが考...
でんしスピン‐きょうめい【電子スピン共鳴】
不対電子が、外部から磁界を作用させると、そのスピンの磁気モーメントによって特定の周波数の電磁波、主にマイクロ波を吸収する現象。結晶の磁性の研究などに広く利用。ESR(electron spin ...
ひょうめん‐さいこうせい【表面再構成】
結晶の表面付近において、内部と異なる結晶構造をとって原子が再配列すること。共有結合結晶の場合、最外原子層は結合相手がいない不対電子が存在するダングリングボンドの状態にあり、これを最小化させるため...