ゆうつけ‐どり【木綿付け鳥】
《昔、世の中が乱れたとき、鶏に木綿(ゆう)をつけて都の四境の関所で祓(はらえ)をしたところから。「ゆうつげどり」「ゆうづけどり」とも》鶏の別名。「逢坂の—にあらばこそ君がゆききをなくなくも見め」...
弓(ゆみ)は袋(ふくろ)に太刀(たち)は鞘(さや)
弓は弓袋に、刀はさやに収まっている。世の中が平和であることのたとえ。
ゆめ【夢】
《「いめ」の音変化》 1 睡眠中に、あたかも現実の経験であるかのように感じる一連の観念や心像。視覚像として現れることが多いが、聴覚・味覚・触覚・運動感覚を伴うこともある。「怖い—を見る」「正(ま...
夢(ゆめ)の世(よ)
夢のようにはかない世の中。「うちとけて誰もまだ寝ぬ—に人のつらさを見るぞ悲しき」〈栄花・ゆふしで〉
よ‐いち【世一】
世の中で最もすぐれていること。また、そのもの。当世第一。天下一。「いけずきといふ—の馬には乗ったりけり」〈平家・九〉
よ‐おぼえ【世覚え】
世の中の評判。「—やむごとなしと申せばをろかなりや」〈大鏡・基経〉
よ‐がら【世柄】
世の中のありさま。「—が直らないと云ったが」〈鉄腸・花間鶯〉
よ‐がわり【世変(わ)り】
世の中が変わること。時代が変わること。
よ‐ごこち【世心地】
「世の中心地(ごこち)」に同じ。「—大事にわづらひ給ひければ」〈古本説話集・五二〉
よし‐や【縦や】
[副]《副詞「よし」+間投助詞「や」から》 1 たとえ。かりに。よしんば。「—せつない思をしても」〈鴎外・雁〉 2 ままよ。どうなろうとも。「流れては妹背の山の中に落つる吉野の河の—世の中」〈古...