えん‐ぶ【偃武】
武器を伏せて使わないこと。戦争がやみ、世の中が治まること。「元和—」
おう‐か【王化】
王者の仁徳により万民を感化し世の中をよくすること。君主の徳化。おうけ。「万民を—に浴させたい」〈藤村・夜明け前〉
おう‐こく【鶯谷】
《「詩経」小雅・伐木から》鶯(うぐいす)が谷にいること。また、鶯のすむ谷。転じて、世の中にまだ名も知られず出世もしないこと。⇔鶯遷(おうせん)。
おお‐つち【大地】
だいち。土地が広大なことをいう語。「—は採り尽くすとも世の中の尽くし得ぬものは恋にしありけり」〈万・二四四二〉
おおやけ‐ざま【公様】
[名・形動ナリ] 1 天皇・朝廷に関する方面。また、そのさま。「世の中騒がしくて、—に物のさとし繁く」〈源・薄雲〉 2 形どおりであること。表向きであること。公式であること。また、そのさま。「例...
おおやけ‐ばら【公腹】
世の中全体の立場からみて腹が立つこと。公憤。「—とか、よからぬ人の言ふやうに、憎くこそ思う給へられしか」〈紫式部日記〉
治(おさ)まりて乱(みだ)るるを忘(わす)れ◦ず
《「易経」繋辞下から》安定している世の中もいつかは乱れるのだから、政治を行う者は、そのことを忘れてはいけない。
おさ・める【治める】
[動マ下一][文]をさ・む[マ下二] 1 「収める4」に同じ。「暴動を—・める」「丸く—・める」 2 世の中や家の中を秩序ある状態にする。統治する。「国を—・める」「家を—・める」 3 病気など...
おし‐まわ・す【押(し)回す】
[動サ五(四)] 1 「まわす」を強めていう語。 2 世の中に処していく。身を立てていく。「帰朝後も経済学で立派に—・される所では有るが」〈二葉亭・浮雲〉 3 ぐるりと取り巻く。「—・して火かけ...
おだ・し【穏し】
[形シク]人心や世の中などが、安らかで落ち着いている。穏やかである。「世も乱れ—・しからぬことにてのみ侍れば」〈愚管抄・三〉