ていじ‐ぶ【提示部/呈示部】
《exposition》楽曲において、主題またはそれに代わる重要な素材が提示される部分。特にソナタ形式において第1・第2主題が初めて現れる部分。
ていほんかえる【定本蛙】
草野心平の詩集。昭和23年(1948)刊。3部構成。蛙を主題とする詩の集大成。昭和24年(1949)、第1回読売文学賞受賞。
てんかい‐ぶ【展開部】
楽曲において、提示された主題や素材をさまざまに発展させる部分。特にソナタ形式で顕著。
てんぐ‐ばなし【天狗咄】
1 天狗にまつわる怪異な現象などを主題にしたはなし。 2 自慢ばなし。「—に花を咲かせる」
てんこう‐ぶんがく【転向文学】
昭和初期、権力の弾圧によって共産主義思想を放棄した作家によって書かれた、転向を主題とした一群の作品。中野重治の「村の家」、村山知義の「白夜」、島木健作の「癩(らい)」、高見順の「故旧忘れ得べき」など。
テーマ【(ドイツ)Thema】
行動や創作などの基調となる考え。主題。また、論文の題目、楽曲の主旋律など。「共同研究の—を決める」「政府にとって農業政策が今後の—になる」
テーマ‐しょうせつ【テーマ小説】
明確な主題を特に意図的に打ち出した小説。菊池寛の「忠直卿行状記」、芥川竜之介の「鼻」「芋粥(いもがゆ)」など。
テーマ‐ソング
《(和)Thema(ドイツ)+song》映画・演劇・放送などで、作品の主題を基調として作られた歌。主題歌。
テーマ‐パーク
《(和)Thema(ドイツ)+park》ある主題に基づいて、その中のショー・乗り物・展示物などが統一されたレジャー施設。
テーマ‐ミュージック
《(和)Thema(ドイツ)+music》映画・放送などで、作品の主題や内容を印象づけるために作曲され、繰り返し演奏される曲。主題曲。テーマ音楽。