こいねがわく‐は【乞い願わくは/希わくは/冀わくは/庶幾わくは】
[副]《「こひねがふ」のク語法に係助詞「は」の付いた語》ある事を強く希望する気持ちを表す。切に望むことは。なにとぞ。どうか。「—御加護を給わらんことを」
こい‐の・む【乞ひ祈む】
[動マ四]神仏に願い祈る。祈願する。「天地(あめつち)の神祇(かみ)を—・み」〈万・四四三〉
こい‐むこ【乞ひ婿】
婿に来てほしいと望むこと。また、特に望んで迎えた婿。「人のほめ草なびき、歴々の—にも願ひしに」〈浮・永代蔵・四〉
こい‐め【乞ひ目】
双六(すごろく)などで、出てほしいと願う賽(さい)の目。「双六の盤をこしらへ、二六、五三(ぐさん)と—をうつ内にも」〈浮・一代男・四〉
こ・う【請う/乞う】
[動ワ五(ハ四)] 1 他人に、物を与えてくれるよう求める。また、何かをしてくれるよう願う。「食物を—・う」「救援を—・う」「許しを—・う」 2 神仏に祈り求める。「天地(あめつち)の神を—・ひ...
こ‐じき【乞食】
《「こつじき」の音変化》 1 食物や金銭を人から恵んでもらって生活すること。また、その人。ものもらい。おこも。 2 「こつじき1」に同じ。「食ふべき物なし。雪消えたらばこそ、出でて—をもせめ」〈...
乞食(こじき)が赤包(あかづつ)み
《みすぼらしい乞食がはでな赤い包みを持つ意から》不似合いなことのたとえ。また、身分不相応な物を持つことのたとえ。
乞食(こじき)が馬(うま)を貰(もら)う
身分不相応なものをもらって、始末に困るたとえ。乞食が馬を買ったよう。
乞食(こじき)が米(こめ)を零(こぼ)したよう
ちょっとしたことに大騒ぎをすることのたとえ。また、困窮している者がいっそう窮することのたとえ。
こじき‐こんじょう【乞食根性】
むやみに他人のものをもらいたがる卑しい性質。