こと‐おさめ【事納め】
1 物事のしおさめ。 2 「御事納(おことおさ)め1」に同じ。 3 「御事納(おことおさ)め2」に同じ。《季 冬》「灯ともして下城の人や—/鳴雪」
事(こと)終(お)わ・る
1 事が落着する。「そのたびの議定、—・らで」〈仮・伊曽保・下〉 2 息が絶える。死ぬ。「念仏四、五遍唱へ、つひに—・って候」〈謡・隅田川〉
こと‐かき【事欠き】
1 ある物が不足したり欠如したりしていること。また、物がなくて不自由すること。「昔は天子も諸侯も師匠といふ者あり。今はなし。…これそ—の第一なるべきか」〈仮・清水物語〉 2 間に合わせ。「夜半油...
こと‐か・く【事欠く】
[動カ五(四)] 1 物が不足する。なくて不自由する。「食べる物にも—・く始末」 2 (「…にことかく」の形で用いて)他に適当なことがあるのに、よりによってわざわざそんなことをする。「言うに—...
こと‐かけ【事欠け】
1 「事欠き1」に同じ。「いかに—なればとて、いつの程よりかく物毎をさもしくなしぬ」〈浮・一代男・一〉 2 「事欠き2」に同じ。「これらは美児人(びせうじん)のなき国の—、隠居の親仁の翫(もてあ...
事(こと)適(かな)・う
物事が思いどおりになる。何不自由なく満足している。「いみじく徳あるが妻になりて、よろづ—・ひてぞありける」〈宇治拾遺・四〉
こと‐かわ・る【事変(わ)る】
[動ラ五(四)]ようすが違う。趣が変わる。「以前とは—・ってカラフルな制服が多くなった」
こと‐がき【事書(き)】
1 文書で「一、…の事」という書式で書くこと。また、その書式で書いたもの。箇条書き。 2 古文書学の用語。公文書の本文の前にあって、「…事」と主旨を要約して記載した部分。 3 (「言書き」とも書...
事(こと)がな笛(ふえ)吹(ふ)かん
《事が起こったら笛を吹いてはやしたてようの意から》何か事件が起こればそれに乗じようと待ち構えていることをいう。「さなきだにも—と思ひける北面の下﨟(げらふ)共」〈盛衰記・一八〉
事(こと)が延(の)びれば尾鰭(おひれ)が付(つ)く
物事は、長引くと余計なことが付け加わり、面倒になる。