ご‐よく【五欲】
仏語。人間がもつ五つの欲。色(しき)・声(しょう)・香(こう)・味・触(そく)の五境に対して起こす欲望。また、財欲・色欲・飲食(おんじき)欲・名欲・睡眠欲の五つ。五塵(ごじん)。
ご‐らく【五楽】
仏語。出家楽・遠離楽・寂静楽・菩提(ぼだい)楽・涅槃(ねはん)楽の五つの楽。五種楽。
ご‐りき【五力】
仏語。悟りに至らせる五つの力。信力・精進力・念力・定(じょう)力・慧(え)力。三十七道品(さんじゅうしちどうほん)の一部。
ごりき‐みょうおう【五力明王】
⇒五大明王
ごり‐にち【五離日】
暦注の一。申(さる)と酉(とり)の日とされ、婚姻・旅立ち・契約などを忌む。→五合日(ごごうにち)
ごりむ‐ちゅう【五里霧中】
《後漢の張楷が道術によって5里にわたる霧を起こしたという「後漢書」張楷伝の故事から》方向を失うこと。物事の判断がつかなくて、どうしていいか迷うこと。 [補説]「五里夢中」と書くのは誤り。
ご‐りゅう【五流】
能楽で、シテ方の観世・宝生(ほうしょう)・金春(こんぱる)・金剛・喜多の五つの流派。能楽五流。
ごりゅう‐きそう【五柳帰荘】
東洋画の画題の一。五柳先生と自称した陶淵明(とうえんめい)が「帰去来辞」を作って荘園に帰る図。
ごりゅう‐さい【五竜祭】
陰陽道(おんようどう)の雨乞いの祭り。
ごりゅう‐だけ【五竜岳】
富山県・長野県の県境にある山。標高2814メートル。飛騨山脈後立山連峰の一。鹿島槍ヶ岳の北に位置し、中部山岳国立公園に属する。