五里霧中の解説 - 三省堂 新明解四字熟語辞典

物事様子や手掛かりがつかめず、方針や見込みが立たず困ること。また、そうした状態。五里にもわたる深い霧の中にいる意から。事情などがはっきりしない中、手探りで何かをする意にも用いる。▽「五里霧」は五里四方に立ち込める深い霧。
出典
『後漢書ごかんじょ』張楷伝ちょうかいでん
句例
五里霧中の現状
用例
大抵の場合、どんな事件でも事の真相が自然にすうっと頭の中に浮かんで来る勘助であったが、こんど許りは一切が五里霧中であった。<井上靖・風林火山>
故事
中国後漢ごかんの張楷ちょうかいは仙術をよくし、五里四方に霧を起こした故事から。

五里霧中の解説 - 学研 四字熟語辞典

手がかりがつかめず、どのような方針手段をとっていいか迷うことのたとえ。
注記
「五里霧」は、五里四方に立ちこめる霧のこと。五里四方にもわたる霧の中にいて、前後左右がまったく見えないという意から。ことばの構成は「五里霧」+「中」なので、注意が必要。
表記
「霧中」を「夢中」と書きちがえない。
故事
中国後漢の時代、張楷ちょうかいという人が仙術を使い、五里四方に霧を起こしたという。
出典
『後漢書ごかんじょ』張楷ちょうかい

五里霧中の解説 - 小学館 デジタル大辞泉

《後漢の張楷が道術によって5里にわたる霧を起こしたという「後漢書」張楷伝の故事から》方向を失うこと。物事判断がつかなくて、どうしていいか迷うこと。

[補説]「五里夢中」と書くのは誤り。

出典:青空文庫

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