くるし・ぶ【苦しぶ】
[動バ四]苦しむ。「その榻(しぢ)を踏まへて立てるに、—・ぶ所なし」〈今昔・一六・一九〉
くるま‐かし【車貸し/車借】
《「くるまがし」とも》 1 車を賃貸しすること。また、それを業とする人。 2 車で物を運んでその手数料を取ること。また、それを業とする人。「—と云ふ者あまたあり、それを呼ばせて積みて持て来」〈今...
くるわ‐か・す【狂はかす】
[動サ四] 1 狂わせる。「傀儡(くぐつ)神と言ふものの—・しけるなめり」〈今昔・二八・二七〉 2 たぶらかす。だます。「侍従に—・されて、よものふるまひどもし給ふ」〈住吉・上〉
くれ‐ふたが・る【暗れ塞がる】
[動ラ四] 1 あたり一面が暗くなる。くれふさがる。「四方に—・りて、物も覚えずして侍りしを」〈今昔・二四・一一〉 2 心が暗くなる。悲しみに沈む。くれふさがる。「院の中—・りて、闇(やみ)に迷...
くわ・える【加える】
[動ア下一][文]くは・ふ[ハ下二] 1 今まであるものに、さらに他のものを添えて合わせる。現在あるものの上に付け足す。また、そのようにして数量や度合いを増す。「だし汁を—・える」「規約に一項を...
ぐ‐そく【具足】
[名](スル) 1 不足なく十分に備わっていること。「円満—」「主格客格の—した本式の文句」〈柳田・国語の将来〉 2 武具。甲冑(かっちゅう)。特に、「当世(とうせい)具足」の略。 3 所有する...
け【怪/恠】
1 あやしいこと。不思議なこと。怪異。「かやうの—ども、未然に凶を示しけれども」〈太平記・二〇〉 2 もののけ。たたり。「この男も生頭痛(なまかしらいた)くなりて、女は喜びつれどもそれが—のする...
け‐あ・し【気悪し】
[形シク]険悪である。すさまじい。「風きはめて—・しく吹きて」〈今昔・二〇・四〇〉
けい‐こう【啓行】
[名](スル) 1 先導すること。先払いをすること。 2 旅立つこと。「欧州の人交易の為に他州へ出帆せんとするや、必先英語を学んで而る後—す」〈岡三慶・今昔較〉
けい‐しん【桂心】
1 ニッケイの樹皮の外皮を除いたもの。薬用とする。「—といふ薬はこの国にも候ひければ」〈今昔・二四・一〇〉 2 唐菓子(とうがし)の一。餅で宝冠の形に作り、上にニッケイの粉末をつけたもの。