げ【牙】
1 歯。「先づ上の—を取りて」〈今昔・三・三五〉 2 象牙(ぞうげ)。「—の笛を清延に吹き試みさすべき由」〈著聞集・六〉
げ‐しょう【下姓】
素姓の卑しいもの。生まれた身分・家柄の低いこと。「優婆塞(うばそく)を見るに、—の人にこそあるめれ」〈今昔・四・一五〉
げ‐しょう【下生】
1 仏語。極楽に往生するもののうち、上品(じょうぼん)・中品(ちゅうぼん)・下品(げぼん)と分けた、それぞれの最下位。九品(くほん)の、上品下生・中品下生・下品下生の総称。→上生 →中生 2 神...
げ‐じ【下地】
1 菩薩(ぼさつ)の十地(じゅうじ)のうち、下等の地位。 2 地上の世界。下界。「—の人、何をか行きて供養する事を得ん」〈今昔・三・三四〉 3 下級の地位。低い身分。「—の者なりけれども、心ざま...
げ‐じゅつ【外術/下術】
外道(げどう)の術。魔法。幻術。「今は昔、京に—と云ふ事を好みて役とする下衆(げす)法師ありけり」〈今昔・二〇・九〉
げん‐き【減気/験気】
病気の勢いが衰えて、快方に向かうこと。「師の病すこぶる—ありて」〈今昔・一九・二四〉
げん‐じゅう【厳重】
[名・形動] 1 いいかげんにせず、きびしい態度で物事に対処するさま。「戸締まりを—にする」「—な監視」「—に抗議する」 2 おごそかなさま。いかめしいさま。また、霊験あらたかなさま。「其の荘厳...
げん・ず【験ず】
[動サ変]神仏などが霊験を現す。「此の国に—・じ給ふ神の御(おは)するが」〈今昔・二六・八〉
げん‐りき【験力】
功徳のしるしが現れること。「法華の—の新たなることかくの如し」〈今昔・四・四〇〉
こう‐こう
[副] 1 キツネの鳴き声を表す語。こんこん。「狐々と呼びければ、—と鳴きて」〈今昔・二七・四〇〉 2 鶏の鳴き声を表す語。「鶏の蹴合ふまねをせい。…—こう、こきゃあ、—」〈虎寛狂・二人大名〉