じょう・ず【成ず】
[動サ変]なる。できる。また、成し遂げる。成就する。「無上菩提を—・じて一切衆生を度せむと思ふ」〈今昔・五・七〉
すこぶる【頗る】
[副] 1 程度がはなはだしいさま。非常に。たいそう。「—愉快だ」「—迷惑な話」 2 少し。いささか。「泉の色—黄ばみたり」〈今昔・三一・一三〉
す‐ばく【寸白】
1 条虫・回虫などの、人体の寄生虫。また、それによって起こる病気。すんばく。「此れは—にこそありぬれ」〈今昔・二四・七〉 2 《1によると考えられたところから》婦人の腰痛や生殖器の病気の総称。「...
すまい‐びと【相撲人】
すもうとり。「陸奥国に真髪の成村と云ふ老いの—ありけり」〈今昔・二三・二一〉
す・む【澄む/清む】
[動マ五(四)] 1 水や空気などに濁りがなくなり、透きとおった状態になる。「池の底まで—・んで見える」「—・んだ高原の空気」⇔濁る。 2 光や色などに曇りがなく、はっきり見える。「明るく—・...
すわ‐やか
[形動ナリ]背丈が高く、すらりとしているさま。そびやか。「誰とは知らず、年卅許(ばかり)にて長(たけ)—にて、少し赤鬚(ひげ)なるありけり」〈今昔・二九・三〉
ず‐え【図絵】
1 図画。絵。 2 絵にかくこと。「阿弥陀仏の容儀を見奉りて—し奉れる像なり」〈今昔・六・一六〉
せ【施】
1 仏教で、ほどこしをすること。法施・財施・無畏施などをいう。布施。 2 他人に物を与えること。施与(せよ)。「貧窮(びんぐう)の所に行きて其の—を受けむ」〈今昔・二・六〉
せい‐とく【勢徳】
1 権力のある者から受ける恵み。力強い恩恵。おかげ。「もしは望みある者の、—をかぶらむとて」〈宇津保・祭の使〉 2 権力と財力。また、それを有する人。「美濃の国に—ありける者の一子にて」〈今昔・...
せき【昔】
[音]セキ(漢) シャク(呉) [訓]むかし [学習漢字]3年 〈セキ〉過ぎ去った時。久しい以前。むかし。「昔時・昔日・昔年/往昔・古昔・在昔」
〈シャク〉
に同じ。「今昔(こんじゃく)」 ...