にん‐じゅう【人中】
1 人間界。「最後の身に—に生まれて」〈今昔・一・二二〉 2 ⇒じんちゅう(人中)
ぬぎ‐か・ける【脱(ぎ)掛ける】
[動カ下一][文]ぬぎか・く[カ下二] 1 衣服を脱ぎはじめる。途中まで脱ぐ。「—・けたコートをまた着直す」 2 衣服を脱いで物や肩に掛ける。「我が身は竹の林にあらねどもさたが衣を—・くるかな」...
ぬし【主】
[名] 1 その社会・集団などを支配・統率する人。あるじ。「一国の—」「世帯—」 2 所有者。持ち主。「地—」 3 動作・行為の主体。また、ある事柄の主人公。「声の—」「うわさの—」 4 山や...
ぬれ‐ば・む【濡ればむ】
[動マ四]濡れたように見える。「鼻の先は赤みて、穴のめぐりいたく—・みたるは」〈今昔・二六・一七〉
ね‐おどろ・く【寝驚く】
[動カ四]眠っていてふと目が覚める。「夜中…児(ちご)—・きて」〈今昔・二六・五〉
ねじけ・し【拗けし】
[形ク]ねじれゆがんでいる。「其の国王の心極めて—・くて」〈今昔・四・三一〉
ね‐じに【寝死に】
眠っているうちに死ぬこと。「その夜の宿にして—に死にけり」〈今昔・二七・四五〉
ね・じる【捩じる/捻じる/拗じる】
[動ザ上一][文]ね・づ[ダ上二] 1 「ねじ(捩)る」に同じ。「手鍋の下の瓦斯を—・じた」〈三重吉・桑の実〉 「鳴かぬ雁の頸を—・ぢて殺して」〈今昔・一〇・一二〉 2 くねり曲がる。ねじれる...
ねた・し【妬し/嫉し】
[形ク] 1 うらやましくねたましい。また、ねたましく思われるほどすばらしい。「心にくく—・き音(ね)ぞまされる」〈源・明石〉 2 憎らしい。残念である。「哀れなるかな、—・きかな、我が大師、何...
ね‐のび【寝伸び】
寝ながら手足を伸ばすこと。「—をするやうに、うちうむめて(=ウメイテ)足をはさみければ」〈今昔・二三・一九〉