げんぺいぬのびきのたき【源平布引滝】
浄瑠璃。時代物。五段。並木千柳(宗輔(そうすけ))・三好松洛(みよししょうらく)の合作。寛延2年(1749)大坂竹本座初演。源平の合戦に取材し、三段目切(きり)の「実盛物語」が有名。
こいにょうぼうそめわけたづな【恋女房染分手綱】
浄瑠璃。時代物。13段。吉田冠子(よしだかんし)・三好松洛合作。宝暦元年(1751)大坂竹本座初演。近松門左衛門の「丹波与作待夜(たんばよさくまつよ)の小室節(こむろぶし)」の改作。10段目の「...
こくせんやかっせん【国性爺合戦】
浄瑠璃。時代物。五段。近松門左衛門作。正徳5年(1715)大坂竹本座初演。鄭成功の英雄譚に材をとったもので、日本・中国を舞台にした構想雄大な作品。
こと‐うた【琴歌/箏歌】
1 琴に合わせてうたう歌。 2 歌舞伎下座音楽の一。1の感じを取り入れたもので、時代物の御殿の場の幕開きなどに用いる。普通は三味線を伴奏とする。
こもちやまんば【嫗山姥】
浄瑠璃。時代物。五段。近松門左衛門作。正徳2年(1712)大坂竹本座初演。謡曲「山姥」に頼光四天王の世界を配する。二段目の「八重桐廓噺(やえぎりくるわばなし)」が有名。
ごしょざくらほりかわようち【御所桜堀川夜討】
浄瑠璃。時代物。五段。松田文耕堂・三好松洛合作。元文2年(1737)大坂竹本座初演。三段目の切(きり)「弁慶上使」、四段目の中(なか)「藤弥太物語」などが今日でも上演される。
ごてん‐ば【御殿場】
歌舞伎・人形浄瑠璃の時代物で、公卿や高貴な武士の邸宅を舞台とした場面。御殿の場。
ごばんたいへいき【碁盤太平記】
浄瑠璃。時代物。二段。近松門左衛門作。宝永7年(1710)大坂竹本座初演。赤穂義士のあだ討ちを脚色したもの。
さげ‐がみ【下げ髪】
1 髪をそのまま、あるいは髻(もとどり)で束ねて後方に垂れ下げた女性の髪形。近世、貴婦人・女官などが祝い日などに行った。垂髪(すいはつ)。すべらかし。 2 歌舞伎の女形のかつらで、毛を後ろに垂れ...
さん‐の‐きり【三の切り】
1 義太夫節の時代物で、三段目の最終の語り場。ふつう五段からなる1曲の中心となる悲劇的場面で、一座の最高位の太夫が語る。 2 講談などの聞かせどころ。