か‐でん【訛伝】
[名](スル)誤って伝えること。まちがった言い伝え。誤伝。「いろいろに誤解され—されている」〈寅彦・春六題〉
かんえいしょかけいずでん【寛永諸家系図伝】
江戸幕府が編纂(へんさん)した最初の大名・旗本の系図集。186巻。若年寄太田資宗が奉行となり、林羅山・林鵝峰らが編纂に従事。寛永20年(1643)完成。
かんしがいでん【韓詩外伝】
中国の古代説話集。10巻。前漢の韓嬰(かんえい)著。古い故事・逸話を、「詩経」の詩句と関連づけて解説したもの。「韓詩内伝」は現存しない。かんしげでん。
がい‐でん【外伝】
正式の記録以外の伝記。本伝に載っていない逸話など。また、それらを集めた記録。「赤穂義士—」
きき‐づて【聞き伝】
《「ききつて」とも》「聞きつたえ」に同じ。「ただに—にきくことをも記(しる)せれば」〈著聞集・二〇〉
きせん‐いでん【帰先遺伝】
⇒先祖返(せんぞがえ)り1
き‐でん【紀伝】
1 人物の一代の事績を記録した書物。 2 「紀伝体」の略。 3 「紀伝道」の略。
きょうげ‐べつでん【教外別伝】
禅宗で、仏の悟りを伝えるのに、言葉や文字によらず、心から心へと直接伝えること。→不立文字(ふりゅうもんじ)
きょ‐でん【虚伝】
根拠のないうわさや言い伝え。
キリシトホロしょうにんでん【きりしとほろ上人伝】
芥川竜之介の短編小説。大正8年(1919)、雑誌「新小説」に発表。ヨーロッパ中世の聖人伝「黄金伝説」に着想を得た作品とされる。