ざわ‐つ・く
[動カ五(四)] 1 騒がしい音を立てる。ざわざわする。ざわめく。「その発言をめぐって聴衆が—・きだした」 2 落ち着かない状態になる。そわつく。「心が—・く」 3 あることがらの話題で持ちきり...
しゅ‐ろう【鐘楼】
「しょうろう(鐘楼)」に同じ。「—の影が何となくさびしく」〈花袋・田舎教師〉
じゃく‐まく【寂寞】
[名・形動]ひっそりしていてさびしいこと。また、そのさま。せきばく。「何となく斯う—な瞑想に耽って居るようで」〈藤村・破戒〉 [ト・タル][文][形動タリ]さびしく、静かなさま。「路上の小砂...
せい‐えん【凄艶/凄婉】
[形動][文][ナリ]ぞっとするほどなまめかしいさま。「芸者というものが何となく—に見えた」〈荷風・腕くらべ〉
そこはか‐と
[副]《「其処(そこ)は彼(か)と」の意という》 1 (あとに打消しの語を伴って用いる)どこそことはっきりとは。確かには。「悩み給ふさま—見えず」〈源・若菜下〉 2 何となく。あれやこれやと。「...
そこはかと‐な・い
[形][文]そこはかとな・し[ク]何となくある事が感じられるさま。どこがどうということでない。「—・く漂う香り」
そのひ‐ぐらし【其の日暮(ら)し】
1 その日の収入で、その日をやっと過ごすこと。また、そのような余裕のない生活。 2 目的や理想もなく、毎日を何となく過ごせればそれでいいという生き方。「—の怠惰な生き方」
ただよ・う【漂う】
[動ワ五(ハ四)] 1 空中・水面などに浮かんで揺れ動く。一つ所にとどまらずゆらゆら動いている。「波のまにまに—・う」「空を—・う雲」 2 あてもなくあちこち歩く。さまよう。「異郷に—・う」「他...
どこ‐か【何処か】
[連語]《「か」は副助詞》(副詞的にも用いる) 1 はっきりと指示できない場所を示す。「—で聞いた文句だ」「—遠くへ行きたい」 2 はっきりとは示せないが、そのようであるという気持ちを表す。何と...
のどま・る【和まる】
[動ラ四]のどかになる。落ち着く。静まる。ゆったりとなる。「何となく心—・る世なくこそありけれ」〈源・須磨〉