なぞ‐や【何ぞや】
[連語]《連語「な(何)ぞ」+係助詞「や」》 1 どうしたことだろう。なんだろう。「かからぬ世にも経べき身を、—」〈かげろふ・上〉 2 (副詞的に用いて) ㋐疑問の意を表す。どうして…か。なぜ…...
など【何ど】
[副]《「なにと」の音変化》なぜ。どうして。「—かくはするぞ」〈宇治拾遺・一〇〉
など‐か【何どか】
[副]《副詞「など」+係助詞「か」から》どうして…か。「藤波の茂りは過ぎぬあしひきの山ほととぎす—来鳴かぬ」〈万・四二一〇〉
などか‐は【何どかは】
[連語]「などか」を強めた言い方。「—、かく定かに思ひ知り給ひけることを、今までは告げ給はざりつらむ」〈源・明石〉
など‐て【何どて】
[副]《副詞「など」+接続助詞「て」から》どうして。なぜ。「故宮おはしましし世を、—辛(から)しと思ひけむ」〈源・末摘花〉
などて‐か【何どてか】
[連語]《「か」は係助詞》どうして…だろうか。「世の中もいと常なきものを、—さのみは思ひ悩まむ」〈源・若菜上〉
など‐や【何どや】
[副]「など」の疑問の意を強めた言い方。「—今まで迎へさせ給はぬぞ」〈平家・一〇〉
なに【何】
[代]不定称の指示代名詞。はっきりしない事物について問う語。また、事物・人などをぼかしてさす語。「おやつには—をあげようか」「おい、例の—を持ってきてくれ」「—は来ねえか。蜂の野郎は」〈滑・浮...
なに‐か【何か】
[連語] 《代名詞「なに」+助詞「か」》 1 《「か」は副助詞》感覚・願望などの内容がはっきりしない事物をさす。「—がありそうだ」「お茶か—飲みたい」 2 《「か」は係助詞。感動詞的に用いる》...
なに‐か【何彼】
《代名詞「なに」+代名詞「か」から》種々雑多な事物をまとめていう。あれやこれや。いろいろ。「ただ大方の御しつらひ、—のことばかりをなむ営ませ給ひける」〈源・御法〉 「—の御礼も申さっしゃれと申し...