け‐そん【家損】
家の損害。家の恥。「かやうの事こそ、人のため、おのづから—なるわざに侍りけれ」〈源・常夏〉
けち【闕】
「闕官(けっかん)1」に同じ。「—の侍らざらむには、いかでかは」〈宇津保・蔵開中〉
け‐ど・る【気取る】
[動ラ五(四)]《古く「けとる」とも》 1 (多く「けどられる」の形で用いる)その場の雰囲気や相手のようすなどから、事情を感じ取る。感づく。「二人の関係を—・られないように振る舞う」 2 魂を奪...
け‐にん【家人】
1 律令制での賤民の一。私有民であるが奴婢(ぬひ)よりは身分が上で、家族と生活することが許された。 2 平安時代、貴族や武士の棟梁(とうりょう)に隷属した侍。 3 「御家人(ごけにん)」に同じ。...
けん【犬】
[音]ケン(呉)(漢) [訓]いぬ [学習漢字]1年 〈ケン〉 1 イヌ。「犬猿・犬歯/愛犬・闘犬・番犬・名犬・猛犬・野犬・猟犬・老犬」 2 つまらぬもののたとえ。「犬馬・犬羊」
〈いぬ〉「...
けんじ‐どうざ【剣璽動座】
天皇が行幸する際に、侍従が三種の神器のうち剣(天叢雲剣(あまのむらくものつるぎ))と璽(八尺瓊曲玉(やさかにのまがたま))を携えて随行すること。
けん‐じゅう【傔従】
そば仕えの家来。近侍。
けん‐じょ【見所】
《「けんしょ」とも》 1 見物席。観客席。また、見物人。主に能楽でいう。 2 芸の上で悟りえたところ。芸のみどころ。「目利きの見出だす—にあるべし」〈花鏡〉 3 見地。立場。「親句、疎句の—をは...
けん‐だん【検断】
1 中世、侍所・六波羅探題・守護・地頭などが刑事上の事件を審理し、判決する手続き。 2 「検断職(けんだんしき)1」の略。 3 大庄屋(おおじょうや)のこと。
けんだん‐しき【検断職】
1 中世、検断のことを扱う権限をもっていた役職。 2 室町末期の幕府の職名。侍所の管轄下で、京都市内および周辺の検断に関する雑務を取り扱った。