ひが‐わざ【僻業】
まちがったこと。まちがったしわざ。「その折は、さる—ともあかし侍らずありしかば」〈源・行幸〉
ひき‐あ・げる【引(き)上げる/引(き)揚げる】
[動ガ下一][文]ひきあ・ぐ[ガ下二] 1 引っ張って上方へ上げる。「錨(いかり)を—・げる」 2 値段・比率・水準などを高くする。「公共料金を—・げる」「利子を—・げる」 3 選んでよい地位や...
ひき‐づえ【引き杖/曳き杖】
杖を引きずって行くこと。また、その杖。「侍(さぶらひ)ども皆—して」〈今昔・二三・一六〉
ひ‐きょう【比興】
[名・形動ナリ] 1 他の物にたとえて、おもしろく言うこと。転じて、おもしろく興あること。また、そのさま。「後ろは前に、前は後ろにかはらぬか、と言ひける。さる事やは侍るべき。—の事なり」〈著聞集...
ひさご‐ばな【瓠花】
1 瓠1の花。 2 上代、15、6歳の少年が、瓠の花にかたどった髪を額に束ねた髪形。「年少児(わらはみこ)の年十五、六の間は—す」〈崇峻紀〉 3 瓠の花にかたどった造花。髪飾りとし、左右に分かれ...
ひさし‐の‐ふだ【廂の簡】
鎌倉幕府で、小侍所(こざむらいどころ)に属した番衆のうち、将軍に親しく近づくことを許された者の姓名を記して廂の御所に掛けておいたふだ。
ひ‐じじゅう【非侍従】
中務省(なかつかさしょう)の臨時の官人。侍従・次侍従の官を経ないで天皇に侍する者。
ひじ・る【聖る】
[動ラ四]《名詞「ひじり(聖)」の動詞化》ひじりらしく振る舞う。戒律を厳しく守る。「若うより—・りて侍りしかば」〈沙石集・四〉
ひた‐すら【只管/一向】
[形動][文][ナリ]そのことだけに意を用いるさま。もっぱらそれだけを行うさま。「—な思い」「—に弁解する」
[副] 1 ひとすじに。いちずに。「—研究にいそしむ」「—無事を祈る」 2 まっ...
ひた‐たれ【直垂】
1 垂領(たりくび)で衽(おくみ)がなく、組紐(くみひも)の菊綴(きくと)じ・胸紐があり、袖括(そでぐくり)をつけて露(つゆ)を垂らした衣服。袴(はかま)と合わせて着用し、裾を袴の中に入れた。絹...