道(みち)閉(と)・ず
行き来ができなくなる。「すべて—・ぢて、政(まつりごと)も絶えてなむ侍る」〈源・明石〉
み‐ぢか・い【身近い】
[形][文]みぢか・し[ク]自分のからだのすぐ近くである。また、自分と深い関係にある。「小姓を—・く侍らせる」「自分に—・い人」
耳(みみ)驚(おどろ)・く
聞いてびっくりする。「物の音どもの、みな等しく—・き侍るは」〈源・若菜下〉
みみ‐なれ【耳慣れ/耳馴れ】
耳なれていること。聞きなれていること。「—にて侍れば、今はじめて、いかにも物を思ひ侍らず」〈源・真木柱〉
みやす‐どころ【御息所】
《「みやすみどころ」の音変化。天皇の御休息所の意から》 1 天皇の寝所に侍する宮女。女御(にょうご)・更衣(こうい)、その他、広く天皇に寵せられた宮女の称。また一説に、皇子・皇女の母となった女御...
むかえ‐びと【迎へ人】
迎えに来る人。迎えの人。「あやしく、日頃たびたび—を返し給ふかな」〈宇津保・内侍督〉
む‐ご【無期】
[名・形動ナリ] 1 いつ終わるかわからないこと。また、そのさま。「此度(こたみ)の相撲(すまひ)の勝ち負けの定まらむこと、いと—なり」〈宇津保・内侍督〉 2 長い時間にわたっていること。長期間...
むじょう‐しょ【無常所】
墓場。墓地。「神明寺の辺に—設けて侍りけるが」〈拾遺・雑上・詞書〉
む‐とく【無徳】
[名・形動] 1 徳のないこと。品位のないこと。また、そのさま。「—な(の)人」 2 地位や財産がないこと。貧しいこと。また、そのさま。「かく—に侍れば、従ふ下人一人も侍らねば」〈宇津保・蔵開下...
空(むな)しき名(な)
実質を伴わない名声。虚名。浮き名。「秋風の—をも空に立つかな」〈宇津保・内侍督〉