いも【芋/薯/藷】
1 植物の根や地下茎が肥大して、でんぷんなどの養分を蓄えているものの総称。ヤマノイモ・サトイモ・サツマイモ・ジャガイモなど。《季 秋》「—の露連山影を正しうす/蛇笏」 2 (多く接頭語的に用いて...
いや‐さ
[感]《感動詞「いや(否)」+終助詞「さ」から。「いや」を強めていう語》 1 相手の言葉を押さえ、自分の考えを述べようとするときに用いる語。「—、侍が町人にかやうに踏み叩かれ、おめおめ帰りて済む...
いや‐ちこ【灼然】
[形動ナリ] 1 神仏の利益(りやく)や霊験などのあらたかなさま。「かく—なる奇瑞侍れば」〈読・弓張月・残〉 2 際だって明らかなさま。「理実(ことわり)—なり」〈神武紀〉
いる【率る/将る】
[動ワ上一] 1 人を連れて行く。ひきいる。「従者(ともびと)としてゐて往きき」〈記・上〉 2 物を身に携えて行く。「内侍所、神璽(しんじ)、宝剣ばかりをぞ、忍びてゐて渡させ給ふ」〈増鏡・むら時雨〉
いわい【祝(い)/斎】
1 めでたいとして喜ぶこと。祝賀。「米寿の—」 2 祝う気持ちを示す言葉や金品。「お—を述べる」 3 (斎)心身を清らかにして神を祭ること。「朕みづからうつし—をなさむ」〈神武紀〉 4 (斎)神...
いわ‐く【曰く】
《の名詞化。「実は」と打ち明けるべき内容の意》隠れた事情や理由。「—のありそうな古時計」 《「い(言)う」のク語法》(副詞的に用いて)言うことには。「古人—」「かぐや姫の—、なんでふ去るこ...
いわで‐の‐もり【磐手の森】
陸奥(むつ)・摂津・紀伊など各地で歌枕として詠まれた森。「言はで」を掛け詞(ことば)とするが、多くは詠まれた場所が不明。「君にしも秋を知らせぬ津の国の—をわが身ともがな」〈馬内侍集〉
うい‐だち【初立ち】
1 幼児や鳥のひなが、初めて歩いたり飛んだりすること。「夏ばかり—すなるほととぎす巣には帰らぬ年はあらじな」〈宇津保・祭の使〉 2 久しぶりに外出すること。「内裏などにもあまり久しう参り侍らねば...
うき‐ね【浮き寝】
1 水鳥が水に浮いたまま寝ること。 2 人が船の中で寝ること。「波の上に—せし宵あど思(も)へか心悲しく夢(いめ)に見えつる」〈万・三六三九〉 3 心が落ち着かないで、安眠できず横になっているこ...
うそ‐ぶ・く【嘯く】
[動カ五(四)]《「嘯(うそ)吹く」が原義》 1 とぼけて知らないふりをする。「そんなことがあったかね、と平気な顔で—・く」 2 偉そうに大きなことを言う。豪語する。「絶対に優勝してみせる、と—...