しゅんこうでん【春香伝】
朝鮮の唱劇(歌劇)。18世紀末の成立という。知事の息子李夢竜(りぼうりょう)と妓生の娘春香とが苦難を乗り越えて結ばれる恋愛物語。俗謡をもとにした小説を脚色したもの。
じ‐うた【地歌/地唄】
1 ある地方だけで歌われている俗謡。土地の歌。 2 三味線声曲の一種。江戸初期に発生。上方(かみがた)を中心に、盲人音楽家によって伝承され、生田流箏曲(そうきょく)と結びついて、家庭音楽としても...
ジンゴイズム【jingoism】
《露土戦争の際、対露強硬策を歌った英国の俗謡中の掛け声Jingoから》感情的、好戦的な愛国主義。→ショービニスム
せつ‐い【切意】
1 古歌・俗謡などを漢詩に訳すこと。 2 わかりやすく言いかえること。
せん‐ろく【撰録】
[名](スル)文章を述作して記録すること。「各地の俗謡を—する」
たんばよさく【丹波与作】
丹波の馬方。のち江戸へ出て出世し、武士になった。寛文(1661〜1673)ごろから、関の小万との情事を俗謡に歌われ、浄瑠璃・歌舞伎にも脚色された。
つくり‐うた【作り歌/作り唄】
世の出来事などを題材とした俗謡。「その名さまざまの—に、遠国までも伝へける」〈浮・五人女・二〉
てりは‐きょうげん【照葉狂言】
《「てには俄狂言」の音変化とも、照葉という女性が創始したからともいう》江戸末期から明治中期まで行われた寄席演芸。能や狂言に歌舞伎や俄(にわか)を交え、手踊り・俗謡などを取り入れたもの。女役者だけ...
とことんやれ‐ぶし【とことんやれ節】
明治初年に流行した「とことんやれとんやれな」という囃子詞(はやしことば)を添える俗謡。明治元年(1868)官軍東征のとき、参謀の品川弥二郎が歌詞を作り、大村益次郎(一説には祇園の芸妓君尾)が節を...
ぬめり‐うた【滑り唄】
1 江戸時代、明暦・万治(1655〜1661)のころ、遊里を中心に流行した俗謡。滑り節。滑り小唄。 2 歌舞伎下座音楽の一。主に傾城(けいせい)や御殿女中の登場などの際に、三味線・太鼓・摺鉦(す...