しゅら【修羅】
「阿修羅(あしゅら)」の略。 1 「修羅道」の略。 2 醜い争いや果てしのない闘い、また激しい感情のあらわれなどのたとえ。 3 大石・大木などを運搬する道具。そりの一種。修羅車(しゅらぐるま)。
すら【修羅】
⇒しゅら(修羅)
しゅら‐おうぎ【修羅扇】
1 波に日輪と月を描いた黒骨の軍扇。武者扇。 2 能で、修羅物に用いる扇。表裏ともに金地・黒骨の中啓(ちゅうけい)で、波に日輪を描く。
しゅら‐かい【修羅界】
「阿修羅道(あしゅらどう)」に同じ。
しゅら‐くつ【修羅窟】
阿修羅王(あしゅらおう)の住む石窟。
しゅら‐ごと【修羅事】
能で、修羅物の演技。また、その演目。
しゅら‐じょう【修羅場】
1 阿修羅(あしゅら)と帝釈天(たいしゃくてん)とが戦う場所。 2 「しゅらば(修羅場)1」に同じ。
しゅら‐でたち【修羅出立ち】
修羅道への旅装束。死に装束。「思ふ願ひがかなはずは、西所川原か舟岡へすぐに飛ばうと思ふ気で、わたしがための—」〈浄・反魂香〉
しゅら‐どう【修羅道】
「阿修羅道(あしゅらどう)」の略。
しゅら‐の‐ちまた【修羅の巷】
激しい戦闘や闘争の行われる場所。「のどかな村が—と化す」