ぞうけいはいくろくしょう【造型俳句六章】
俳人、金子兜太の俳論。昭和36年(1961)、雑誌「俳句」に連載。主客という従来の二項対立的な俳句創作の概念を覆す、戦後俳句の革新的理論書。
たん‐ざく【短冊/短尺/短籍】
1 細長く切った薄い木や紙の小片。字を書いたり、しるしとして物につけたりする。たんじゃく。 2 和歌・俳句などを書くための細長い料紙。ふつう、縦36センチ、横6センチぐらいで、下絵や金銀箔で装飾...
だいに‐げいじゅつ【第二芸術】
余技的、遊戯的な芸術。昭和21年(1946)桑原武夫が現代俳句の前近代性を評した語。
だいにげいじゅつげんだいはいくについて【第二芸術・現代俳句について】
桑原武夫による論文。昭和21年(1946)「世界」誌に掲載。現代俳句は前近代的・遊戯的であり、第二芸術として他の芸術とは区別すべきであると論じ、俳壇に物議をかもした。
だ‐く【駄句】
つまらない俳句。へたな俳句。自分の俳句を謙遜していうときにも用いる。
だこつ‐しょう【蛇笏賞】
俳句の賞の一。年に1回、すぐれた句集に贈られる。昭和42年(1967)創設。第9回まで角川書店、以降は角川文化振興財団が主催。名称は飯田蛇笏にちなむ。
ちんかしゅう【椿花集】
飯田蛇笏の俳句集。昭和41年(1966)刊行。
つき‐なみ【月並(み)/月次】
[名] 1 毎月きまって行われること。月に一度ずつあること。毎月。月ごと。「—の会」 2 「月並俳句」の略。 3 「月次の祭」の略。 4 十二の月の順序。月の移り変わり。「なみ」を「波」に掛け...
つきなみ‐かい【月並(み)会】
毎月きまって開く会合。多く和歌・連歌・俳句の会などにいう。
つきなみ‐ちょう【月並調】
1 陳腐で、新鮮みのない俳句や俳諧の調子。正岡子規が旧派の俳風を批判していった語。 2 ありきたりで、新しさのない調子。「—のあいさつ」