ひさご
江戸中期の俳諧集。1冊。浜田珍碩(はまだちんせき)編。元禄3年(1690)刊。芭蕉とその門人の連句を収める。俳諧七部集の一。
ひざ‐まわし【膝回し】
俳諧の運座の方法の一。半紙半折(はんせつ)に出された題各人1句ずつ書いて回し、最後の人が浄書して互選するもの。→袋回し
ひと‐は【一葉】
1 1枚の葉。いちよう。俳諧では、特に桐の葉をいう。《季 秋》「今朝見れば淋しかりし夜の間の—かな/古白」→桐一葉 2 1艘(そう)の小舟。「—づつ岸を離れる柳橋」〈柳多留・四〉
ひゃく‐いん【百韻】
連歌・俳諧で、100句を連ねて一巻きとする形式。懐紙4枚を用い、初折(しょおり)は表8句・裏14句、二の折・三の折は表裏とも各14句、名残の折は表14句・裏8句を記す。
ひら‐てん【平点】
和歌・俳諧などの評点の一。普通の出来のものにつけるしるしで、上から句の終わりまで線を引くもの。珍重に次ぐ評点。ひら。
びわえんしちぶしゅう【枇杷園七部集】
江戸中期の俳人、井上士朗の俳諧集。文政8年(1825年)刊。全5編。
ふう‐が【風雅】
[名・形動] 1 高尚で、みやびな趣のあること。また、そのさま。「—な住まい」 2 詩文・書画・茶道などのたしなみのあること。「—の心得」 3 蕉門で、俳諧のこと。また、その美の本質。「予が—は...
ふ‐えき【不易】
[名・形動] 1 いつまでも変わらないこと。また、そのさま。不変。「—な(の)教え」 2 蕉風俳諧で、新古を超越して変わることのない俳諧の本質。
ふえき‐りゅうこう【不易流行】
蕉風俳諧の理念の一。新しみを求めて変化していく流行性が実は俳諧の不易の本質であり、不易と流行とは根元において結合すべきであるとするもの。
ふくろ‐まわし【袋回し】
俳諧の運座の方法の一。一定の題を状袋に入れて各人に配り、各人は1句を小短冊に書いて袋に入れ、右隣の人に回していくもの。→膝(ひざ)回し