かわ‐ごろも【皮衣/裘】
1 毛皮で作った衣。かわぎぬ。 2 僧衣。また、僧。「山深く行ふ僧の—よものかせぎもきてなれにけり」〈藻塩草・一四〉
こう‐え【香衣】
薄赤に黄を帯びた香染めの僧衣。のちには青・黄などの僧衣にもいう。
こく‐い【黒衣】
黒色の衣服。特に、仏教の僧の着る墨染めの衣。また、牧師や修道女のまとう僧衣。こくえ。
ころも【衣】
1 人のからだに覆いつけるものの総称。衣服。きもの。きぬ。 2 僧尼が袈裟(けさ)の下に着る衣服。法衣(ほうえ)。僧衣。「墨染めの—」 3 揚げ物や菓子などの外面をくるんだり、まぶしつけたりする...
ころも‐や【衣屋】
僧衣を仕立て、また商う人。また、その家。「—の娵(よめ)をしがってしかられる」〈柳多留・二二〉
ごじょう‐の‐けさ【五条の袈裟】
三衣(さんえ)の一。五幅(の)の布を縫い合わせて作った袈裟。インドでは作業の際などに用いたが、日本で形式化されて僧衣となった。五条の法衣。五条衣。五条。
し‐とつ【緇衲】
《「緇」は黒色、「衲」は衣の意》 1 黒い衣。僧衣。墨染めの衣。 2 僧。僧侶。緇徒。
じき‐とつ【直綴/直裰】
上衣の偏衫(へんさん)と下衣の裙子(くんす)とを直接綴(つづ)り合わせた僧衣。
じっ‐とく【十徳】
1 10種の徳。また、多くの徳。 2 《僧衣の「直綴(じきとつ)」の転という》室町時代、下級武士の着た、脇を縫った素襖(すおう)のこと。江戸時代には腰から下にひだをつけ、医師・儒者・絵師などの礼...
じひ‐え【慈悲衣】
僧衣。袈裟(けさ)。