あん‐ご【安居】
[名](スル)《(梵)vārṣikaの訳。雨季の意》仏語。僧が、夏、1か所にこもって修行すること。陰暦4月16日から7月15日までの3か月間で、この期間を一夏(いちげ)という。雨安居(うあんご)...
あん‐しつ【庵室】
《古くは「あんじつ」とも》僧尼や世捨て人の住む粗末な家。いおり。「嵯峨の奥にありと聞く、滝口が—に訪れて」〈樗牛・滝口入道〉
あんしょう‐の‐ぜんじ【暗証の禅師】
暗証2をもっぱらとする禅僧を、他宗からあざけってよぶ語。→文字(もんじ)の法師
あん‐じゅ【庵主】
《古くは「あんしゅ」とも》 1 庵室の主人。 2 僧で庵室を構えている者。特に、尼寺の主である尼僧。 3 茶の湯で、草庵の茶室の主人。
あんちん‐きよひめ【安珍清姫】
紀州道成寺(どうじょうじ)に伝わる伝説。紀伊牟婁(むろ)の清姫が、自宅に泊まった僧安珍に恋慕し、大蛇に化身して後を追い、道成寺の鐘の中に隠れた安珍を焼き殺す物語。謡曲・浄瑠璃などの題材。
あん‐みょう【安名】
禅宗で、新しく得度受戒した僧に、戒師が法名(ほうみょう)を与えること。また、そのときの文書。
あん‐り【行履】
《「あん(行)」は唐音》禅僧の日常一切の起居動作のこと。
い【衣】
[音]イ(漢) エ(呉) [訓]ころも きぬ [学習漢字]4年 〈イ〉 1 身にまとうもの。着物。「衣装・衣食・衣鉢(いはつ)・衣服・衣料・衣類/御衣(ぎょい)・更衣・脱衣・暖衣・着衣・胴衣・...
いい‐かたら・う【言ひ語らふ】
[動ハ四] 1 互いに話す。語り合う。「世の中のうきもつらきもをかしきも、かたみに—・ふ人」〈更級〉 2 話をして頼む。相談する。「いと尊き老僧のあひ知りて侍るに、—・ひつけ侍りぬる」〈源・夕顔〉
いいなり‐さんぼう【言ひ成り三宝】
「言い成り次第」に同じ。「病人の—にしてあげなせえ」〈滑・浮世風呂・二〉 [補説]仏法僧の三宝のように、他人の言うことを尊重する意味からか。