せいきん‐は【星菫派】
1 天の星や地の菫(すみれ)に託して恋愛をうたった浪漫派詩人の一派。明治30年代の与謝野鉄幹・晶子を中心にした明星派の人たちをさす。 2 優美で可憐な詩風の叙情詩人や、そうした傾向のある人のこと。
せん‐えん【嬋媛】
[ト・タル][文][形動タリ]あでやかで美しいさま。優美であるさま。「暮れんとする春の色の、—として、しばらくは冥邈(めいばく)の戸口をまぼろしに彩どる中に」〈漱石・草枕〉
せん‐さい【繊細】
[名・形動] 1 ほそく小さいこと。ほっそりとして優美なこと。また、そのさま。「—な指」 2 感情などがこまやかなこと。また、そのさま。デリケート。「—な感覚」「—な神経」 [派生]せんさいさ[名]
たおや‐め【手弱女】
たおやかな女性。なよなよと優美な女性。たわやめ。⇔益荒男(ますらお)。
たおやめ‐ぶり【手弱女振り】
女性的で、優美・繊細な歌風。万葉集の「ますらおぶり」に対し、主として古今集以後の勅撰集に広くみられる詠みぶりをいう。
たわ‐やか
[形動][文][ナリ]しなやかなさま。優美なさま。たおやか。「—なからだつき」
ちゅうこ‐ぶんがく【中古文学】
日本文学史において、平安時代に成立した文学。仮名文の使用とそれに伴う国風の貴族文学を中心とする。「もののあわれ」を主潮とする優美な情趣を理念とし、後世の日本人の美意識に大きな影響を与えた。古今和...
とう‐きょう【唐鏡】
中国、唐代の鏡。円鏡・方鏡のほか、八花鏡・八稜鏡などが盛行。背面の文様は絵画的で、鍍金(ときん)・金銀平脱(へいだつ)・螺鈿(らでん)などの技法によりきわめて優美。
なび‐やか
[形動ナリ]優美であるさま。「若き女房の、みめかたち—なるが」〈沙石集・二〉
なま‐め・く【艶めく】
[動カ五(四)]《「なま」は未熟の意》 1 異性の心を誘うような色っぽさが感じられる。また、あだっぽいふるまいをする。「—・いたしぐさ」「このくるまを女車とみて、寄り来てとかく—・くあひだに」〈...