いり‐たち【入り立ち】
1 ある場所に親しく出入りすること。「大将の君はいと、さしも—などし給はぬほどにて」〈源・蜻蛉〉 2 宮中の台盤所(だいばんどころ)に出入りを許されること。また、その人。簾中(れんちゅう)入り立...
いり‐た・つ【入り立つ】
[動タ四] 1 中にはいる。はいり込む。立ち入る。「京に—・ちてうれし」〈土佐〉 2 親しく出入りする。親密になる。「山の井の大納言は—・たぬ御兄(おんせうと)にても、いとよくおはすかし」〈枕・...
いり‐ちがい【入り違い】
1 「入れ違い2」に同じ。「小間使の出て行くと—に」〈風葉・青春〉 2 二つのものが互いに入り組んでいる形の紋。ちがい。「—葵(あおい)」
いり‐ちが・う【入り違う】
[動ワ五(ハ四)]互い違いになる。交差する。「サオガ—・ッテオル」〈和英語林集成〉 [動ハ下二]「いりちがえる」の文語形。
いり‐ちが・える【入り違える】
[動ア下一][文]いりちが・ふ[ハ下二] 1 一方が出たあと他方がはいる。「—・えてかなたより、笑いさざめきどやどやと」〈逍遥・桐一葉〉 2 互い違いになる。また、交互になる。「裏表二手のものど...
いり‐ちょう【入(り)帳】
商家などで収入の金額を記入しておく帳面。金銭の受け取り原簿。
いりでっぽう‐に‐でおんな【入り鉄砲に出女】
江戸幕府が諸大名の謀反を警戒して設けていた諸街道の関所で、鉄砲の江戸への持ち込みと、江戸に住まわせた諸大名の妻女が関外に出るのを厳しく取り締まったこと。
いり‐に【入(り)荷】
1 送られてきた荷物。 2 倉庫などに積み入れられている荷物。
いり‐はま【入(り)浜】
塩田の一。満潮面よりも低い海岸に海水を流入させて製塩する法。江戸初期から瀬戸内海で発達。⇔揚げ浜。
いりはま‐けん【入(り)浜権】
すべての国民が自由に海岸に立ち入り、海水浴や魚介類の採取などを享受できる権利。