おしまずき【几/机】
1 脇息(きょうそく)。〈和名抄〉 2 つくえ。「胸ふさがりて、ただ—にかかりて、夕の空に向かふのみ」〈笈日記・下〉 3 牛車(ぎっしゃ)の前後の口の下に横に渡した仕切り板。〈名義抄〉
き【几】
1 机。「司馬遷は—に凭(よ)ったまま」〈中島敦・李陵〉 2 脇息(きょうそく)。
き【几】
[音]キ(呉)(漢) [訓]つくえ おしまずき 物を載せたり、ひじや腰を掛けたりする足つきの台。「几案・几帳/床几(しょうぎ)・浄几」
き‐あん【几案/机案】
《「几」も「案」も机(つくえ)の意》机。「—整然として字を書く潔癖家もあれば」〈蘆花・思出の記〉
き‐か【机下/几下】
《相手の机の下に差し出す意》手紙で、相手に対する敬意を表す脇付(わきづけ)としてあて名の横に添えて書く語。案下。御机下。
き‐じょう【机上/几上】
机の上。
き‐ちょう【几帳】
寝殿造りの室内調度で、間仕切りや目隠しに使う屏障具(へいしょうぐ)の一。土居(つちい)という台の上に2本の柱を立てて横木をわたし、それに夏は生絹(すずし)、冬は練絹(ねりぎぬ)などの帷子(かたび...
きちょう‐めん【几帳面】
[名]角柱の角につけた面の一。角そのものは残すように、両側に段をつけたもの。もと几帳の柱によく用いられたところからいう。 [形動][文][ナリ]細かいところまで、物事をきちんと行うさま。決ま...