みつ‐どうぐ【三つ道具】
三つ一組になった道具。 1 江戸時代、罪人を捕らえるのに用いた、突棒(つくぼう)・刺股(さすまた)・袖搦(そでがらみ)。 2 拘禁に用いる、手かせ・足かせ・首かせ。 3 懐中道具の、きり・小刀・...
みつ‐もの【三つ物】
1 武具で、鎧(よろい)の胴・袖・兜(かぶと)の称。 2 騎射で、流鏑馬(やぶさめ)・笠懸(かさがけ)・犬追物(いぬおうもの)の称。後世、流鏑馬の代わりに歩射(ぶしゃ)を加えた。 3 連歌・俳諧...
みところ‐もの【三所物】
刀剣の付属品である目貫(めぬき)・笄(こうがい)・小柄(こづか)の称。江戸時代、同じ意匠の揃(そろ)いが尊重され、後藤家彫は有名。
み‐ね【峰/峯/嶺】
《「み」は接頭語。「ね」は山の頂。山を神域とみていう語》 1 山の頂上。山頂。ね。「そびえ立つ—」 2 物の高くなっている所。「雲の—」 3 刀剣・刃物の背。棟(むね)。「包丁の—でたたく」 4...
みね‐うち【峰打ち/刀背打ち】
刀のみねで相手を打つこと。棟(むね)打ち。「—にする」
みねがづか‐こふん【峯ヶ塚古墳】
大阪府羽曳野(はびきの)市軽里にある、5世紀末から6世紀初頭の古墳。古市古墳群を構成する前方後円墳で、長さ96メートル、高さ10メートル。竪穴(たてあな)式石室から鉄刀や馬具などが出土している。
みの‐ぼり【美濃彫】
美濃で室町時代から江戸時代の元禄年間(1688〜1704)ごろまで行われた彫金技法。また、その作品。刀装金具などが作られた。
みの‐もの【美濃物】
美濃の刀工が鍛えた刀の総称。鎌倉末期から始まり、室町時代に最も栄えた。関物などが代表的。
み‐はかし【御佩刀】
貴人の佩刀(はいとう)を敬っていう語。みはかせ。「その—の先につける血」〈記・上〉
みはら‐もの【三原物】
備後(びんご)国三原の刀工、正家一派の鍛えた刀。鎌倉・南北朝期のものを古三原、室町前期のものを三原、後期のものを貝三原という。