ふた‐かた【二方】
1 二つの方面。両方。「—に分かれる」 2 二人を敬っていう語。おふたり。「お—はこちらへどうぞ」
ふた‐て【二手】
1 二つの方面。二方向。「—に分かれる」 2 両方の手。両手。「御—に、月と日とを受け給ひて」〈かげろふ・下〉
ふた‐また【二股/二俣/二叉】
1 もとが一つで先が二つに分かれていること。また、そのもの。「道が—に分かれる」 2 同時に二つの目的を遂げようとすること。また、同時に二つのものに働きかけること。「—をかける」
ふたまた‐だいこん【二股大根】
1 根の途中から二つに分かれている大根。大黒天に供える。 2 紋所の名。1を図案化したもの。
ふたまた‐みち【二股道】
二つの方向に分かれている道。
ふた‐みち【二道】
1 二つの方向に分かれている道。また、道が二つあること。「君は思い断(き)るかかまわず突進するか、—だ」〈滝井・無限抱擁〉 2 「二股(ふたまた)2」に同じ。
ふだん‐りん【不断輪】
晴天祈願や雨乞いなどのとき、僧侶が幾組かに分かれて順に呪文を唱えて切らさないようにすること。
ふと‐し‐も
[連語]《副詞「ふと」+副助詞「し」+係助詞「も」》「ふと」を強めていう語。打消しの表現を伴う。「—見え分かれず」〈源・帚木〉
ふな‐むし【船虫】
等脚目フナムシ科の甲殻類。多く海岸の岩石の間などに群れをなしてすみ、体長4センチくらい。体は小判形で、横長の体節に分かれ、胸脚は七対ある。《季 夏》「—に心遊ばせ月を待つ/亜浪」
ふ‐のり【布海苔/海蘿】
フノリ科の紅藻の総称。フクロフノリ・マフノリ・ハナフノリなどがある。主に波の荒い外海の岩などに、冬から春にかけて繁茂。体は暗紅色か黄紅色の円柱状などで、枝分かれする。板状に加工され、煮溶かして主...