う‐しん【有心】
1 思慮・分別の深いこと。「大人びて—に物し給ふ人にて」〈栄花・根合〉 2 中世の歌学における美的理念の一。心情と言葉とが統一され、華やかさの中に寂しさを漂わす妖艶(ようえん)な余情美。心あり。...
うつつ‐な・し【現無し】
[形ク] 1 何かに気を取られて、ぼんやりしているさま。正体もない。「この心をも得ざらん人は、物狂ひともいへ、—・し情なしとも思へ」〈徒然・一一二〉 2 思慮分別のないさま。たわいない。「心ばへ...
うわ‐き【浮気/上気】
[名・形動](スル) 1 一つのことに集中できず心が変わりやすいこと。また、そのさま。移り気。「—な性分で何にでも手を出す」 2 (性愛の対象として)特定の人に心をひかれやすいこと。また、そのさ...
えんか‐カリウム【塩化カリウム】
カリウムと塩素の化合物。無色の等軸晶系の結晶。工業的にはカーナライトなどから分別結晶で得られ、天然にはカリ岩塩(シルビン)として産し、海水中に少量存在する。化学的性質は塩化ナトリウムに似る。カリ...
おお‐みそか【大晦日】
1年の最終の日。12月31日。おおつごもり。《季 冬》「—分別ばかり残りけり/許六」
おく‐じ【憶持】
1 心に念じて思いとどめること。常に念頭に置いて忘れないこと。「僧、心経を—し、現報を得て、奇事を示す縁」〈霊異記・上〉 2 執念。また、思慮、分別。「衆徒の軍拝見して候ふに、誠に—もなく」〈義...
おとな【大人】
1 成長して一人前になった人。 ㋐一人前の年齢に達した人。「入場料—200円、子供100円」⇔子供。 ㋑一人前の人間として、思慮分別があり、社会的な責任を負えること。また、その人。「—としての自...
おとなおとな・し【大人大人し】
[形シク]《形容詞「おとなし」を強めていう語》いかにも大人らしい思慮分別がある。いかにも大人びている。「御ぐし掻きくだし給へと、—・しうつくろへど」〈落窪・一〉
おとなげ‐な・い【大人気無い】
[形][文]おとなげな・し[ク]大人らしい思慮分別に欠けている。幼稚でみっともない。「—・いことを言う」
おもいぐま‐な・し【思ひ隈無し】
[形ク] 1 心が行き届かない。思慮分別が足りない。「—・く悪しうしたり」〈枕・一三六〉 2 相手の立場を考えない。思いやりがない。「桜ゆゑ風に心のさわぐかな—・き花と見る見る」〈源・竹河〉