ふん‐どう【分銅】
1 秤(はかり)で物の重量をはかるとき、重量の標準として用いるおもり。金属製で、円筒状・釣鐘状などに作られている。法馬(ほうま)。ふんどん。 2 金や銀の塊を分銅形に鋳造したもの。蓄えて不時の用...
ふんどう‐ざ【分銅座】
寛文5年(1665)江戸幕府が分銅の統一のために設けた座。金工後藤家が世襲。明治9年(1876)廃止。
ふん‐どん【分銅】
「ふんどう(分銅)」の音変化。「次郎さんといふ色男の金持ちが、しっかり—を押せえてゐるを」〈人・契情肝粒志〉
ふん‐びょう【分秒】
時間の分と秒。きわめてわずかの時間。寸秒。「—を争う」「—を惜しむ」
ふん‐べつ【分別】
[名](スル) 1 道理をよくわきまえていること。また、物事の善悪・損得などをよく考えること。「—のないことを言う」「よく—して態度を決める」 2 仏語。もろもろの事理を思量し、識別する心の働き。
ふんべつ‐がお【分別顔】
いかにも分別がありそうな顔つき・態度。「—で意見する」
ふんべつ‐くさ・い【分別臭い】
[形][文]ふんべつくさ・し[ク]いかにも分別がありそうなようすである。「若いのに—・い物言いをする」
ふんべつ‐ざかり【分別盛り】
[名・形動]いろいろと経験を積んで知識も有り、世の中の道理がよくわかっている年ごろ。また、そのさまや、その人。ふつう、中年をさす。「—な(の)人」
ふんべつ‐どころ【分別所】
1 十分に考えて行動しなければならないところ。思案のしどころ。「ここが—だ」 2 《ひとり静かに思索にふける場所の意》便所のこと。
ふんべつ‐らし・い【分別らしい】
[形][文]ふんべつら・し[シク]いかにも分別があるように見える。「—・い態度」