とうけん‐びたい【唐犬額】
額の毛を広く大きく抜き上げ、かどを鋭くとがらせた額。江戸初期、町奴(まちやっこ)の間に流行。唐犬権兵衛が好んだからとも、また、唐犬の額に似ているからともいう。
とうしせん【唐詩選】
中国の唐詩の選集。7巻。明の李攀竜(りはんりょう)の編というが未詳。李白・杜甫など、盛唐期の詩に重きを置き、計128人の465編を詩体別に収めたもの。日本には江戸初期に伝来し、漢詩入門書として大...
とうじ‐ひゃくごうもんじょ【東寺百合文書】
東寺(教王護国寺)に伝わる文書群。平安時代から江戸時代初期までの仏事や寺院経営などに関するさまざまな文書で、数は2万通を越える。名称は、加賀藩主前田綱紀が文書を収めるために百の桐箱を寄進したこと...
とうせい‐は【統制派】
昭和初期、陸軍内で皇道派に対立した派閥。永田鉄山・東条英機らが中心で、直接行動を唱える青年将校の運動を封じ、一元的統制の下での国家改造を目ざした。二・二六事件以後、軍部の指導権を握った。
とうにょうびょうせい‐じんしょう【糖尿病性腎症】
糖尿病の三大合併症の一。高血糖の状態が長く続くことにより、腎臓の糸球体の毛細血管が損傷し、腎機能が低下した状態。初期には微量のアルブミンが尿に排泄される。進行すると、蛋白尿からネフローゼ症候群を...
ときのうしお【時の潮】
高井有一の長編小説。昭和初期に生まれた主人公が、昭和天皇崩御後に昭和の時代を振りかえる回顧録。平成14年(2002)刊行。同年、第55回野間文芸賞受賞。
ときはすぎゆく【時は過ぎゆく】
田山花袋の長編小説。大正5年(1916)刊。明治維新から大正初期の約半世紀の時代の移り変わりを背景に、平凡な男の半生を淡々と描く。
ときはゆめなり【時は夢なり】
《原題、(フランス)Le Temps est un songe》ルノルマンの戯曲。初期の代表作のひとつで、初演は第一次大戦終戦直後の1919年。
とくしゅ‐かい【特殊解】
n階の微分方程式について、その一般解に含まれるn個の積分定数に、初期条件や境界条件などの特定の値を与えることによって得られる解。特別解。特解。
とさ‐とうけん【土佐闘犬】
犬の一品種。明治の初期に、在来の土佐犬にマスチフやブルドッグなどを交配・改良して闘犬用に作出された。土佐犬。